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同窓会が終わり、約束通りふっかの家に向かっている私達。
さっき帰りの電車の中で泣いたから、メイクが若干崩れて、しかもそのまま彼に抱きしめられたもんだから、ふっかの服には少し私の化粧がついてしまっている。
『ふっか、その服ほんとごめん、』
「だから、いいって言ってるだろ？どうせクリーニング出すつもりだったし、」
『じゃあせめてクリーニング代だけでも、』
「いらねーって。」
クリーニング代は私が出す、出さなくていいの論争を繰り返しながら、彼のアパートまでの道を並んで歩いていれば見えてきた彼の家。
…うわ、もう着いちゃった。
心の準備がまだのまま、ついに着いてしまった。
彼は服からキーホルダーの付いた鍵を取り出して、鍵穴に差し込んだ。
「ん。入って。」
ガチャリと開いたドアの向こう、よく考えたら数ヶ月ぶりに入る彼の部屋に、前に来た時とは全く違う緊張感が走る。
前回来た時は、まだ私と彼は友人という関係性だったし、彼が私を女としては見ていないと端から諦めていたから、ただお酒飲んで遊んで帰っただけだったけど。
…泊まる、んだもんね。
いや、別にそういうつもりで誘ったんじゃないかもしれないけど、でも私たちもう付き合ってる訳だし、
「ふは、なに緊張してんの？笑」
玄関で立ったまま固まってる私の肩をぽんぽんと叩きながら揶揄うような笑みを浮かべるふっか。
『してない』
「強がんなよ、」
『強がってないし、緊張もしてないから。』
彼が持ってくれていたボストンバックをぶん捕って、ふっかの部屋に足を踏み入れた。
「俺ちょっと着替えてくるわ、Aはどうする？」
部屋に入るなり、彼が鍵を棚の上の皿に載せてこう言ってこっちを向いた。
「その服じゃ寛げないでしょ？」
『あー、えっと、』
いま私、パジャマときっちりした服しか持ってないんだよな。
実家帰るから部屋着はいらないかと思って抜いてきちゃったし、
「服ない？」
『…うん。いいや、このままで。』
「貸そっか？俺の、」
『いいの？』
そう聞けば、むしろその方が良いとか言われて、お言葉に甘えてありがたく借りることにした。
受け取った彼のTシャツは、普段彼の服からする柔軟剤と同じ匂いがして袖を通しながらなんとなく気持ちが落ち着かなくなる。
…やばい、このままじゃ心臓もたないかもしれない。
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こゆき(プロフ) - acoさん» コメントありがとうございます…！照くん、私も自分で書いていてチクチク心を痛めていました笑 いつになるかは分かりませんが、みんなが幸せになれるお話を書こうと思っているので、そこまでお付き合いいただけたら嬉しいです…！！これからもよろしくお願いします！ (2020年11月7日 11時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！照に幸せになって欲しい！私が幸せにしたい！！なんて思いながら、一緒に心の端っこをチクチクさせてました。ふっかのお話だけど、照が好きな私はいつもどこかで照も幸せになって欲しいなって読んでます（笑）これからも応援してます！ (2020年11月4日 11時) (レス) id: fa0e891597 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - mikkyさん» こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます…！コメント嬉しいです！わぁ、ほんとですか…！そのように言っていただけて嬉しいです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月31日 18時) (レス) id: 19841568b6 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 更新ありがとうございます^ ^Twitterの方も読みました！素敵過ぎなお話でした...！ちょっと焦らされてるふっかさんも大好きです。（笑）またの更新待ってます^ ^ (2020年8月19日 23時) (レス) id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - きこさん» ありがとうございます、更新楽しみにていただけているというお声が聞けてとても嬉しいです…！申請、たぶん通していると思うのですが楽しんでいただけましたかね…？楽しんでいただけていたら幸いです！今後もよろしくお願いします…！ (2020年8月19日 19時) (レス) id: 8e77232333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月17日 13時
