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「辰哉くんさ、もしかしてだけど今Aちゃんと付き合ってたりする？」
ポトリと落ちた灰を見つめていると、隣に立っていた彼女がそう呟いた。
『え？』
「あれ、さっき2人に会った時なんとなくそんな気がしたんだけど。違った？」
『っ、まあ、…うん、付き合ってる。』
「やっぱりそうかー、」
女の勘って当たるんだよね、って彼女はまた煙を吐き出した。
…確かにすげーな、女の勘。
一応Aに言われたし、その素振りは見せないようにしてたんだけど。
「ずっと好きだったもんね、Aちゃんのこと。」
『…気付いてたの？』
「そりゃ、気づくよ。だって私と付き合ってる時も、いつも彼女のこと気にしてたし。」
そういやこの子と別れた時、"辰哉くん本当は私のこと全然好きじゃないでしょ"って言われたけど、それは全部気づいた上で言ってたんだろうか。
『ごめん、俺最低だったな笑』
「ほんと。別れようって言った時も、そっか、の一言でさー。本当はぶん殴ってやろうかと思ってた。」
冗談っぽくそう言った彼女は、もう俺になに一つそういう感情は残っていないんだろう。すっきりした顔で笑ってる。
「…Aちゃんも、もっと早く言えばよかったのに。」
『……え？』
俺の方を向いて、ゆるりと口角を上げた彼女。
ほんと2人とも鈍感すぎるよね、と煙草の火を揉み消すと、喫煙所の扉に手をかける。
「Aちゃんも、ずっと、辰哉くんのこと好きだったと思うよ。佐久間くんと付き合ってた時もその前も、ずーっと。」
あの時は悔しいから教えてあげなかったけどね。
すっかり大人の女の人になった笑顔で、「じゃあね。」と彼女は喫煙所を去って行って。
『……は？』
ひとり、状況の掴めないまま置いてかれた俺の口からは、間の抜けた声がこぼれ落ちた。
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こゆき(プロフ) - acoさん» コメントありがとうございます…！照くん、私も自分で書いていてチクチク心を痛めていました笑 いつになるかは分かりませんが、みんなが幸せになれるお話を書こうと思っているので、そこまでお付き合いいただけたら嬉しいです…！！これからもよろしくお願いします！ (2020年11月7日 11時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！照に幸せになって欲しい！私が幸せにしたい！！なんて思いながら、一緒に心の端っこをチクチクさせてました。ふっかのお話だけど、照が好きな私はいつもどこかで照も幸せになって欲しいなって読んでます（笑）これからも応援してます！ (2020年11月4日 11時) (レス) id: fa0e891597 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - mikkyさん» こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます…！コメント嬉しいです！わぁ、ほんとですか…！そのように言っていただけて嬉しいです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月31日 18時) (レス) id: 19841568b6 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 更新ありがとうございます^ ^Twitterの方も読みました！素敵過ぎなお話でした...！ちょっと焦らされてるふっかさんも大好きです。（笑）またの更新待ってます^ ^ (2020年8月19日 23時) (レス) id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - きこさん» ありがとうございます、更新楽しみにていただけているというお声が聞けてとても嬉しいです…！申請、たぶん通していると思うのですが楽しんでいただけましたかね…？楽しんでいただけていたら幸いです！今後もよろしくお願いします…！ (2020年8月19日 19時) (レス) id: 8e77232333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月17日 13時
