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>Sakuma side.
もしかしたらもう会うことは一生ないかもしれないけど、でも、もしもまた会うことがあったら。
その時は今度こそ、君が一緒にいて楽しいと思ってくれるような人間になっていたいと、俺はこの3年間ずっとそう思ってた。
高校を卒業してもう3年。そしてもうすぐで4年も月日が経つというこのタイミングで俺の元に届いた同窓会のお知らせのハガキを握り締めながら、
久々に帰ってきたこの街には、青春の思い出が詰まりすぎている。
そんな懐かしい街の中を通り抜けて、ハガキに星印で示されている小さな建物の中に足を踏み入れれば、あの頃の記憶が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
「え、嘘、お前佐久間？」
受付を済ませて入った会場の中で、ばったり出会した三年の時のクラスメイトにそう声をかけられる。
『そうだよ！久しぶり！』
そう満面の笑顔で返せば、彼は一瞬驚いた顔で俺を見た。
…そりゃそうか。
あの頃の俺はこんな風に明るい人間ではなかったし、揺れる俺の金色の髪も、この3年間一切会っていない彼にとっては驚きでしかないのだ。
「なんだよ、なんか昔と全然ちげぇから気づかなかったわ。」
『んはは、だよねー。俺もそう思う。』
"なんか明るくなって話しやすくなったな。"
その後も話すたびに高校時代は特に仲良くはなかったクラスメイトたちから言われるその言葉に、なんだか少し嬉しくなった。
やっぱり俺、良い方向に変われてるんだ。
今なら大丈夫かもしれない。
君に会っても今の俺ならもう、あの時みたいに悲しい顔をさせなくて済むかもしれない。
『……いない、なぁ、』
君の姿を探しながら、どんどんと進んでいく同窓会。
さっき彼女が来ているという話は聞いたから確実に何処かに入るはずだけど、これだけ多くの人がいたら、その中からたった一人を見つけ出すのは難しい。
時折元クラスメイトたちに声をかけられながら彼女を探す今の俺の頭には、「もう一度だけ会いたい」という言葉しかない。
だけど探せど探せど彼女の姿は見つからなくて。
『…来てることは確かなんだけど、』
あまりの人の多さにほんの少し息苦しくなって出た、会場のホールの外の通路の奥。
『……………っ、見つけた、』
人混みから避けるように、その場所でぼーっと外を眺めてる一人の女の人の横顔に俺の足が止まって。
『……A、』
何年ぶりかに呟いたその名前に、胸がギュッと苦しくなった。
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こゆき(プロフ) - acoさん» コメントありがとうございます…！照くん、私も自分で書いていてチクチク心を痛めていました笑 いつになるかは分かりませんが、みんなが幸せになれるお話を書こうと思っているので、そこまでお付き合いいただけたら嬉しいです…！！これからもよろしくお願いします！ (2020年11月7日 11時) (
レス) id: 7e9ebf3478 (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！照に幸せになって欲しい！私が幸せにしたい！！なんて思いながら、一緒に心の端っこをチクチクさせてました。ふっかのお話だけど、照が好きな私はいつもどこかで照も幸せになって欲しいなって読んでます（笑）これからも応援してます！ (2020年11月4日 11時) (レス) id: fa0e891597 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - mikkyさん» こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます…！コメント嬉しいです！わぁ、ほんとですか…！そのように言っていただけて嬉しいです…！これからもよろしくお願いします！ (2020年8月31日 18時) (レス) id: 19841568b6 (このIDを非表示/違反報告)
mikky(プロフ) - 更新ありがとうございます^ ^Twitterの方も読みました！素敵過ぎなお話でした...！ちょっと焦らされてるふっかさんも大好きです。（笑）またの更新待ってます^ ^ (2020年8月19日 23時) (レス) id: 27e731af2f (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - きこさん» ありがとうございます、更新楽しみにていただけているというお声が聞けてとても嬉しいです…！申請、たぶん通していると思うのですが楽しんでいただけましたかね…？楽しんでいただけていたら幸いです！今後もよろしくお願いします…！ (2020年8月19日 19時) (レス) id: 8e77232333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき
| 作成日時：2020年6月17日 13時
