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story1 ページ2
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オクタヴィネル寮生、二年D組。
揃いの寮服は背中が加工されていて、真っ白い肌からはどの寮の人間も見たことがなかったコバルトブルーの羽が生えている。
名前は、「グレイシャー・セイレーン」。
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「はい、もう怪我は完治しましたよ」
「よかった。これで学校復帰ですね？」
「ええもちろん。今日からはしっかりと授業に出ていただきます！」
そう言ってばさりと飛び去っていく学園長を見て、彼は変わらないなと笑う。
数ヵ月前のとある事件からずっと寝たきり。
授業には出れずにモストロ・ラウンジでの仕事もできない。
なんというか、とにかく迷惑をかけた。
自室のクローゼットから制服を出して着込む。
膝まで伸びた髪をくるりと結い上げて目元に色を乗せれば完成だ。
全身鏡の前で一回転して、キャリーケースを掴んだ。
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作者名：桜井庵 | 作成日時：2020年6月28日 22時
