Dear.1 ページ3
伊野尾side
知「伊野ちゃん、なんか落ちたよ」
伊「ん?」
振り返れば知念が手になにかを持っていた。
その紙切れみたいなものに慌てて手帳を広げれば、そこにあるはずの写真がなくなっていた。
有「知念、何見てんの?って何この子!超可愛いじゃん!」
山「大ちゃんどうしたの・・・って可愛いね、この子。」
二人の言葉に別のことをしていた他のメンバーも集まってくる。
俺は手を伸ばし、知念の手から写真を取り上げた。
有「あっ!せっかく見てたのに」
伊「人の写真を勝手に見ないの〜」
そう言って写真を手帳に挟んだ時だった
八「そんな所に固まってどうしたの?」
知「伊野ちゃんと可愛い女の子のツーショット」
薮「は?」
山「伊野ちゃんが持ってた写真を見たんだよ」
八「彼女?」
光の言葉でちびーず達の話はどんどん飛躍していく。
そんな時、考え込んでた様子の薮がふにゃりと笑った。
薮「あぁ。Aちゃんか。
一瞬誰のことかと思ったわ(笑)」
その一言に楽屋が静まり返り、次の瞬間には薮は質問攻め。
というか、何故そんな必死に食いつくの(笑)
みんなの思うような面白い話なんてないのに。
中「薮くん知ってるの?」
薮「伊野尾の幼馴染みだよ、Aちゃんは。」
伊「薮、余計な事言わない」
山「なに、訳あり?」
伊「・・・さぁね〜?」
俺のとぼけた言葉に山田が不服そうに見てるけど気にしない。
他のメンバーはもう既に違う話で盛り上がってる。
手帳に挟んだ写真。
腕を組んで笑ってる俺と、その横で満面の笑みでピースをしているあいつのツーショット。
あいつと会ったのは、話をしたのは、一緒に写真を撮ったこの日が最後だった。
あれから10年。
親に聞いても、あいつの両親に聞いても教えてはくれなかった。
伊「────もう、俺の事は忘れた・・・?」
小さく呟いた言葉は騒がしい楽屋の中へ音にならずに掻き消えた。
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作者名:永遠色 | 作成日時:2017年10月25日 0時