戦える０６【及川】 ページ7
「ウソ…だろ…！？国見が、負けた…！？」
隣で観戦していたらっきょヘッドこと金田一は、Eクラスの渡貫あずさの番狂わせに動揺していた。
いや、金田一だけじゃない。
…かく言う俺、青城サークルのリーダーである及川徹も、予期せぬ事態に動揺を隠しきれない。
油断していたとは言え、国見ちゃんはウチのサークルにおいての主戦力。
こんないともたやすく、負けるはずなどないのだ。
…それでも負けてしまったのは、国見ちゃんが超能力者特有の傲慢さを持っていたから。
超能力が強ければ負けることはない、という驕り。
そして彼女はそれに気がついていた。気づいていたからこそ、あんなに挑発していたのだ。
相手の最も嫌がる所を躊躇なく挑発する度胸、飛び抜けた戦闘センス、超能力だけに頼らず他の武器を磨く柔軟さ、そして何より……
―――勝利への、執着心。
「…低ランクが、小賢しい…」
癪だ。低ランクは、嫌いだ。だから、こんな予測をするのは、凄く嫌だが。
――Eクラスは多分、爆発的に進化する。
……ねえ、お前は覚えてないだろうね。
俺は、低ランクのお前が、大っきらいだよ。
ーーーーーーーーー
「まさか、今年の１年全員が初戦突破なんてな……」
「今年は優秀なルーキーぞろいですね…」
「あー！ 俺も戦いてーぜ！！」
黒尾、赤葦さん、木兎さんと順に感想を述べていく。
驚きを隠さない(隠せないのではない)表情と、手に持ったクラッカーがミスマッチ。
そう、今は歓迎会と初戦突破おめでとう会を合わせて、寮の食堂でパーティーをしている。
ボロボロの食堂だが、料理やら飾り付けやらは豪勢である。
なんでも赤葦さんが料理を作ったらしく、食材もいいものを使ったのだそう。
「それにしてもこう…やっちゃんの能力、凄かったな…」
「うさぎのモチツキ、でしたっけ？」
「そそそそそんな、恐れ多いッス……！」
谷地さん…もとい仁花の能力、《うさぎのモチツキ》は、能力発動と同時に辺りが夜になったのでびっくりした。どうやら幻影らしい。
月が浮いてるな、なんて眺めていたらアラびっくり、月からきねを持った巨大なうさぎが飛び降りてきた。
うさぎって侮れない。そんな後味を残して勝利。
「いやでも日向の試合も凄かったぜー！！！チビなのに！！！」
「木兎さん失礼なのでやめて下さい」
日向はまだ不安定らしく、今回の試合は彼の超能力は見れずして終わった。
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志織(プロフ) - ルルさん» ありがとうございます（笑）まあ矢巾くんも色々あるので、よければ彼のことも見守ってあげて下さい（笑） (2017年1月20日 19時) (
レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - うわぁ、この辺凄いムカツク。屈辱的な負けはryって言うのは酷い言いぐされですよ！Eランクだって、侮辱され続けるのは癪に触るんですぅ！夢主ちゃんは下克上、上等なんですぅ！あ、更新頑張って下さい (2017年1月20日 2時) (レス) id: e052dda088 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - 瑠璃さん» お気に召して頂けたようで良かったです(*^^*)設定多いと自分でわからなくなりそうだったので、これくらいの設定量になりました（笑）コメント、ありがとうございます！ (2017年1月18日 1時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ファンタジー系は設定が無駄に多くついていけない所があって苦手なのですが、この話は徐々に紐が解けていってとても面白いです！！更新楽しみにしてます！！ (2017年1月17日 19時) (レス) id: c4ea085584 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - キャロルさん» 気になって頂けたなら書き直したかいがありました(*^^*)ありがとうございます！ (2017年1月14日 19時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志織
| 作成日時：2016年3月28日 22時
