戦える33 ページ34
「松っ、松川ぁ! 目ぇ覚ましたぜ!」
「おい大丈夫かあずさ! お前体調悪いんなら言えよ馬鹿!」
二人して騒ぎ立てるところが、あの双子を彷彿とさせて少し笑った。
聞けば、焦る二人に的確な指示を出して介包してくれたのは、岩泉さんらしい。
彼にお礼を言えば、「アイツらの慌てっぷり、お前に見せてやりたかったぜ」と笑った。
「それよりお前、本当にEランクか? 及川の攻撃を防ぐくらい強固なガード作れんなら、たとえ超能力が不便だったとしてもEはないぞ。CかDランクのはずだ」
隠してる理由って、あったりすんのか。花と松も、私の方を見ている。
「? あの、どうしてそこで及川さんが出てくるんですか?」
「…は?」
「や、だってあずさ、さっき及川の攻撃止めてたじゃん?」
そう言う花に首を傾げると、松が「覚えてないのか?」と言った。
「お前が頭痛えって座り込んだ時丁度ここに入って来た及川に攻撃されて、お前自分でガード張ったじゃん」
「ああ、そういえば誰か入ってきたような…」
そう言えば、三人の顔が引き攣った。
「……お前、案外やべえ奴だな」
「え」
岩泉さんが急に私を貶し始めたのかと思ったが、彼は「貶しじゃねえ」と言う。
「つまり、無意識下で本来の力を発揮したってことだろ? 普段何らかの理由でストッパーのかけられてるそれが、顔を覗かせたってことだ。実はお前…」
――めちゃくちゃ強いんじゃねえか?
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志織(プロフ) - ルルさん» ありがとうございます(笑)まあ矢巾くんも色々あるので、よければ彼のことも見守ってあげて下さい(笑) (2017年1月20日 19時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - うわぁ、この辺凄いムカツク。屈辱的な負けはryって言うのは酷い言いぐされですよ!Eランクだって、侮辱され続けるのは癪に触るんですぅ!夢主ちゃんは下克上、上等なんですぅ!あ、更新頑張って下さい (2017年1月20日 2時) (レス) id: e052dda088 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - 瑠璃さん» お気に召して頂けたようで良かったです(*^^*)設定多いと自分でわからなくなりそうだったので、これくらいの設定量になりました(笑)コメント、ありがとうございます! (2017年1月18日 1時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ファンタジー系は設定が無駄に多くついていけない所があって苦手なのですが、この話は徐々に紐が解けていってとても面白いです!!更新楽しみにしてます!! (2017年1月17日 19時) (レス) id: c4ea085584 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - キャロルさん» 気になって頂けたなら書き直したかいがありました(*^^*)ありがとうございます! (2017年1月14日 19時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:志織 | 作成日時:2016年3月28日 22時