戦える１８ ページ19
さて、今回の私の対戦相手は。
「音駒サークルの犬岡走ッス！ お願いシアースッ！！」
おわかり頂けただろう。犬岡走である。
彼はEランクの私に向かって、いやそんな事よりも初対面の私に向かって90度の最敬礼。
Eクラス、Eランクの壁を軽々越えて接してくれる人がいることはわかった。
だけど初対面の相手に対して最敬礼をする人間は初めて見た。
「渡貫あずさ。お願いします」
戸惑っていても仕方がないので、簡易的に挨拶を済ませる。
［バトル、開始］
無機質な音が、意味を成して私達の間に流れた。
「渡貫さんは、日本刀を使うんだ！」
太陽のような笑顔は、自然と日向を連想させた。
いい子なんだろうな。自然と口角があがる。
「まあね。私の超能力、使いづらいから」
そんな理由でEランクだけど、負けるつもりはないよ。
そう言うと犬岡は楽しそうに笑って、この前の試合を見た、わくわくしたと身振り手振りで教えてくれた。
「なんかギュンギュン避けててバッてなって○▲☆＃＠￥∴≠％〓▽∬√≡」
…途中から何を言っているか解らなかったが。
ただブンブンと両手を必死に振っているので、とにかく本当に凄いと思ってくれたのだということは伝わった。
…試合、いつ始まるんだろう。
突如としてそこに二人分の騒音が加わった。
「キャーッ！ あずやーん！！」
「コッチむいてー！！」
花がキャーキャー言いながら体をくねらせ、松がスマホをかざしている。それに呆れながらも笑顔を向けた。
……それにしても、どういう風の吹き回しだろう。
彼ら的言い分ではあまり青城サークルと接触してほしくないようだけど、これじゃ逆に目立つんじゃないのか。…いや、もう目立ってるか。Aクラスに喧嘩売った編入生って。ああでも、そうか。
アイツら、強いから、そういうことかな。
数秒してから、小柄で(あの二人と比べてって話)髪の毛がツンツンしてる人の飛び蹴りが花と松に綺麗に決まる。「戦闘の邪魔してんじゃねえよボゲが！！」「うわー！」「いってえ！！」お手本みたいなフォームだな。
一人苦笑しながら、そわそわする犬岡に向き合う。
「待たせたね、犬岡」
「いやいやそんな！ …それじゃあ、」
「うん。始めようか」
お互いニコリと笑った顔は、先程の和気あいあいとした雰囲気から一変、闘士に満ちた目をしていた。
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志織(プロフ) - ルルさん» ありがとうございます（笑）まあ矢巾くんも色々あるので、よければ彼のことも見守ってあげて下さい（笑） (2017年1月20日 19時) (
レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - うわぁ、この辺凄いムカツク。屈辱的な負けはryって言うのは酷い言いぐされですよ！Eランクだって、侮辱され続けるのは癪に触るんですぅ！夢主ちゃんは下克上、上等なんですぅ！あ、更新頑張って下さい (2017年1月20日 2時) (レス) id: e052dda088 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - 瑠璃さん» お気に召して頂けたようで良かったです(*^^*)設定多いと自分でわからなくなりそうだったので、これくらいの設定量になりました（笑）コメント、ありがとうございます！ (2017年1月18日 1時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ファンタジー系は設定が無駄に多くついていけない所があって苦手なのですが、この話は徐々に紐が解けていってとても面白いです！！更新楽しみにしてます！！ (2017年1月17日 19時) (レス) id: c4ea085584 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - キャロルさん» 気になって頂けたなら書き直したかいがありました(*^^*)ありがとうございます！ (2017年1月14日 19時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志織
| 作成日時：2016年3月28日 22時
