戦える１３ ページ14
赤葦さんに私がそう答えると、皆の視線は自然と黒尾に集まった。
当の黒尾はと言うと、何食わぬ顔でこう言うのであった。
「俺が空気壊すわけにいかねーしなぁ……ま、付き合ってやらねーこともねぇな！」
何食わぬ顔から一変、ニカリと笑うソイツは、純粋な子供のようだった。
「じゃあ黒尾さんは不参加というこ「赤葦クン何！？ ムードクラッシャー！？」…すみません、素直じゃなかったもので」
「まあなんにせよ、まずは目先の新入生戦闘大会っすね。おい日向、ダブルスだ。練習すんぞ。テメーはすぐ負けるだろうから、復活戦に備えるぞ」
「俺はそんなにすぐ負けねーよ！！」
「じゃあパーティーはお開き、ですね」
…ダブルス？ 初めて聞くんだけど。
「…ん？ あずさ、もしかしてダブルスわかんねーのか！？」
「はあ、そうですけど…」
「くろおー！ あずさ、ダブルスのことわかんねーってよ！」
木兎さんが残り物を食べている黒尾を引きずってこちらにやってくる。赤葦さんがそれを片付けてしまったので、「メシ…」と黒尾は肩を落とした。
「あー、編入生だから知らなくても仕方ねーよ。ダブルスっつうのはな、二人いて発動できる超能力のことだよ。それのチーム版もあるんだけど…それはまた今度な」
それを、影山と日向はやってるのか…
なるほど、と相槌を打って、仁花の方を向く。
「仁花、私達もやってみない？」
やれることはやっておきたいし、友達と協力って、なんだかワクワクする。
「うん！…でもこんな短時間じゃ、大会で使えるようにするのはなかなか難しいよね…」
「うん。はっきり言ってムリだろうね。あの二人はただ単にもともと超能力のセンスが異常に高いんだろうし。…でもね、仁花。私達、相性抜群だよ？」
キョトンとする仁花に、私は口角を上げた。
「だって、私の発動条件がバッチリだもの」
ーーーーーーーーーーー
「あ」
「！ ……」
会うのは一回戦以来になる。そこにいたのは、烏野サークル所属のメガネだった。
今日はあのアホ毛の子はいないらしい。
朝、私は武田先生に借りた本を返しにいく所だった。彼はランクを気にしない人だ。
私の姿を認識した途端、メガネから険悪なオーラが漏れ出す。
それに対して私は肩を竦めるばかりだった。
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志織(プロフ) - ルルさん» ありがとうございます（笑）まあ矢巾くんも色々あるので、よければ彼のことも見守ってあげて下さい（笑） (2017年1月20日 19時) (
レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - うわぁ、この辺凄いムカツク。屈辱的な負けはryって言うのは酷い言いぐされですよ！Eランクだって、侮辱され続けるのは癪に触るんですぅ！夢主ちゃんは下克上、上等なんですぅ！あ、更新頑張って下さい (2017年1月20日 2時) (レス) id: e052dda088 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - 瑠璃さん» お気に召して頂けたようで良かったです(*^^*)設定多いと自分でわからなくなりそうだったので、これくらいの設定量になりました（笑）コメント、ありがとうございます！ (2017年1月18日 1時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - ファンタジー系は設定が無駄に多くついていけない所があって苦手なのですが、この話は徐々に紐が解けていってとても面白いです！！更新楽しみにしてます！！ (2017年1月17日 19時) (レス) id: c4ea085584 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - キャロルさん» 気になって頂けたなら書き直したかいがありました(*^^*)ありがとうございます！ (2017年1月14日 19時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志織
| 作成日時：2016年3月28日 22時
