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「じゃ潔子、尾成の方は頼んだよ」
「はい」
「雪絵、都のサポートは任せた。アタシは『彩』の近くで車を停めてる。かおりと舞は潔子のところについて」
「「「はい！」」」
「仁花、連絡係に監視と音声の保存・解析等々……アンタが一番やること多いね。しっかり頼んだよ、アタシらのブレーン！」
「アイサー！」
背筋を伸ばして仁花が元気よく返事をする。満足そうに笑った冴子さんは「都」と私へ向き直る。
「はい」
「もし戦闘になった場合、アンタが主力だよ。アタシが加勢するにも時間はかかるし、雪絵はアンタほど強いわけじゃない。――速水ってやつは手練かもしれない。気を抜くなよ二人とも！」
「「はい！」」
私と雪絵さんは、顔を見合わせて頷く。彼女はかおりさんと同じ科捜研だった。その上、多少武術の心得があるとのこと。ここにいる全員、一応何らかの形で武術を習っている。根本の理由は皆同じ。私達は、集まるべくして集まったのかと思うほどできすぎた話であった。
さて、速水をマークしながら高坂の身辺で怪しい動きがないか見張る。かおりさんは店の顧客リストを仁花に送る。そういう役割分担となった。速水さえいなければ全て一人でやれるのだが、念には念を入れて、だ。
︙
「いやー、短期間に三人もバイトさんが入ってくれて助かるよ！ 三人とも仕事の飲み込みも早いし！」
「えーっ、そう言ってもらえて嬉しいです！ これからも頑張りますね！」
「職場の皆さん優しいですし、私もやり甲斐感じてます〜」
ニコニコと上機嫌なバイトリーダーに、雪絵さんと二人でおだてる。潜入捜査ということで時期としてどれくらい長引くかはわからないが、相手の懐に潜り込めるなら上手くその場の権力者に取り入ったほうがいい。
今日も隙をみて、バイトリーダーの帯の裏に集音マイクを取り付ける。高坂名義で予約されている部屋にももちろん監視カメラは取り付けた。地下の駐車場に続く階段や駐車場と至るところに設置してある。GPS情報で、高坂や尾成の行動は把握済み。準備は万端、あとはゼルコーバや速水の動きに気を配って現場を押さえるだけ。今回の主力は、私。
「……よし」
そう呟いた私を、離れた位置で速水が見つめていた。
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森宮メノウ(プロフ) - 世界観が大好きです……！こんな小説探してました……。これからどんな展開が待ってるのか、楽しみにまってます！ (2019年4月30日 15時) (
レス) id: 5adf03c15d (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - リリィさん» そう言って頂けて嬉しいです！しばらくは更新することができなさそうですが、気長にお付き合いしてもらえると嬉しいです…！ (2018年11月3日 23時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - ゼルコーバ、どんな組織か気になります。続きが早く見たいです (2018年10月30日 23時) (レス) id: 2692d4f56f (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - リリィさん» ありがとうございます！最高だなんて…とても嬉しいです…。応援ありがとうございます、面白いと思って頂けるよう精進します！ (2018年10月25日 16時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 文章もストーリーも最高です！これからも頑張ってください (2018年10月25日 0時) (レス) id: 0238451e46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志織
| 作成日時：2018年8月19日 10時
