猫 か ぶ り も 程 々 に 。【青葉城西】

クズ女子：１７ ページ21

対及川について考えなくてはならないが、その前に及川先輩との勝負がある。それについての対策も考えて置かなくちゃならない。
と、なると、接触が必要なのは北城と花巻先輩だろう。
まずは北城からか。経過報告をしてもらわないと。


花巻先輩は男だし。きっとそれなりにやってくれるだろう。


「そんな訳で今日は北城と食うから。明日からはまたこっちで食うけど」
「食べるって言えよ」
「オカンか」
「おいそんな訳でってなに。お前まだなんかするつもりなの？」
「するつもりだよ」


そう言うと国見はあからさまに嫌そうな顔をする。4者の対立に引きずり込まれる形で被害者になった国見が少し不憫に思ったので、「塩キャラメル奢ってやるから」と言ったら「三箱ね」と言われた。


「チョーシ乗んなよ？」
「いやお前が悪いよね」
「二箱」
「ノッた」
「なんの取引だよ」


俺コイツらのノリについてけねぇわ…と金田一が溜息をつく。残念だが金田一、お前は既に私達のノリに巻き込まれている。


「意味わかんねえよ」
「そうだねー」
「投げやりか」


そんなどうでもいい会話をしていると、教室の扉から「東雲さんっ」と北城がひょっこり頭を出した。無意識にあざといから敵を作りやすいんだろうな。まあ転んで鼻血出すから私的にはあざとさプラマイマイナスなんだけど、その辺他の奴らはどう思ってんだろうか。
　
　
　

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