情け/The Trapper-2 ページ6
「んっ、あッや、ひぅッ」
薄暗いマクミラン・エステートに嬌声が時折響く。
小柄な女を組み敷く巨体の男が，汗と血に塗れながら一つになっていた。
女の目尻から涙がしきりに流れており，互いに興奮した今でもやめて、と懇願し続けている。
「何をやめて欲しいんだ，これだけ善がっておいて」
男，マクミランは腕に抱いたAを一層強く突き上げた。
「んぁ！ひっ、ぁんっや、」
違う、と否定しようと口を開いても出てくるのは甘ったるい鳴き声だけ。
初めての行為の為に覚えていた痛みは今や快楽になり果てている。
それでも自分が男を受け入れてしまっている現実を認めるわけにはいかなかった。
そう強く思っていても体は刺激に従順で，太く熱い存在をぎゅうぎゅうと喜んで締め付けてしまう。
「んやっやめ、とら、ぱぁっ」
悲しくも甘い声にマクミランは動きを止めた。
強すぎた刺激になれた今，本当にやめられてはひどく物足りない。
それでも続きを求めまいとAは唇を噛み締めた。
「……エヴァンだ」
「え…？」
上に覆い被さる男の汗がぽたり、ぽたりとAの頬に落ちてくる。
それを感じながら言葉に意味を必死に理解しようと頭を動かす。
快楽のせいで麻痺していても，言いたいことくらいはすぐに分かった。
「え……エヴァン…？」
首を傾げ，合っているかの確認の意も込めて名を呼んだ。
「……いい子だっ」
深く息を吐きそう言ったと思えば突然Aの最奥を突いた。
「ひゃっ!?や、んぁっ」
先ほどまでとは打って変わってより激しく揺さぶってくる。
迫り来る快楽と揺れる視界の中で見たマクミランは，ひどく顔を顰め必死に腰を動かしていた。
不意に彼と目が合った。
「A、 」
何と言ったのか聞き取れなかったが，名前を呼ばれたことが妙に嬉しくて微笑んだ。
そんなAの表情を見たマクミランは息を詰まらせ彼女を強く抱きしめた。
さらに深く貫かれ快楽も限界に近付いてきた。
「っ出すぞ、A」
「ひぃっなかや、ぁあ！」
拒むこともままならず，ずん、と突き上げられAは達した。
中の脈動に釣られるようにマクミランも彼女の中で欲を吐き出した。
その新しい感覚に打ち震えながらAは意識を手放した。
マクミランは，彼女の晒された首筋に強く吸い付き青紫色を印す。
汗で張り付いた髪を撫で，歯止めがきかない独占欲を持て余していた。
『もう逃げられない』
失恋/Jake Park→←情け/The Trapper-1
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つぅさん(プロフ) - 柏木信子さん» 柏木さん、コメントありがとうございます！ドクターですね、いいものが浮かびましたので近いうちに上げておきます：） (2019年6月22日 23時) (
レス) id: 24afe1b8e2 (このIDを非表示/違反報告)
柏木信子(プロフ) - いきなりですみません！ドクターが一番好きなのでドクターお願いできますか？ (2019年6月22日 16時) (レス) id: 76444309d4 (このIDを非表示/違反報告)
つぅさん(プロフ) - nadesiko-nadekoさん» nadesikoさんコメントありがとうございます！どストライクだったようでとても嬉しいです。たまには両想い的悲哀もいいですよね…X3これからもよろしくお願いします。 (2018年12月24日 17時) (レス) id: 24afe1b8e2 (このIDを非表示/違反報告)
つぅさん(プロフ) - わかなさん» わかなさんありがとうございます！我ながら「これだァ！」となった一話になっております＾＾感動していただけて幸いです：） (2018年12月24日 17時) (レス) id: 24afe1b8e2 (このIDを非表示/違反報告)
nadesiko-nadeko(プロフ) - 新作がドストライク……せやな……主人公ちゃんの仲間からしたらこうなるか…素敵です、何度も読み直してしまいました…！！ (2018年12月22日 8時) (レス) id: fac8b3c77a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つぅさん | 作成日時：2018年5月17日 1時
