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＿＿人体実験専用孤島・タルパ島
とある極悪非道の魔術師により隔離された、その孤島には、あらゆる国から逃れてきたドレイや
戦争で追いやられた先住民、罪を犯し海に流された罪人、捨て子が暮らしていた。
知る者はこう言う。酷いなんてものではない。此処はまさに“ 悪魔”の住む島だと。
生き永らえても出られない、情を持って仲間を作っても実験により、見るに無残な生物になる。
食事すらない。仲間の死体を食ってでも行きながらえるもんだから、伝染病だらけ。
Aの出身地は不明だったが、明らかにドレイとして生活された跡(鎖や懲罰の跡)があったため
ドレイとして此処の島に閉じ込められた。
その歳三歳。言葉も喋れない、骨が浮き上がった体は見るだけでも吐き気がする。
子宮に細菌が入り込み、腎盂腎炎を引き起こし、それに加えて東から来たデング熱に、新興ウィルス。
それらに複数かけてかかっていた。医者などいるはずもないので、全て放置。
希望。友情。勇気。幸せ。
あぁそう。そうか。無理な話だ。環境により決まるこの世界じゃあ無理だ。諦めよう。
ゆっくり閉じる気力すらないその目は、光を失い、地べたを見つめていた。
「……お。なんだ。餓鬼？」
希望…。
見てみたいものだ。幸せを。見てみたものだ。感じてみたい。
この女は誰だろう。黒い髪に伸びた顔に比較的小柄な体型。恐らく東洋人だろう。本で見たことがある。
東洋人は同調心が強くて、他の民族よりもセロトニンと言う幸せを感じる成分が少ないから、怖いって。
あれ…本当に眠い……。可笑しいな。瞼がきりきりしている。
「…仕方ないな…運んでやろう」
……馬鹿なのか？この東洋人は
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彼女はどこまでも青空の様な人だった。
背丈は五歳の己よりも三尺(90cm)高く、当時は空と人間の違いがわからないくらい衰弱していたので
その時の私は、彼女を見上げる時に頭が痛いなあくらいしか思っていなかったでしょう。
けれど、脳が生き続けている限り、人は死なない。
己の脳みそがどれだけ自身を生き伸ばしてきたか、分かっていたんです。嫌なほど恵まれたその
才能は、私自身を滅びしていきました。
生き地獄でしょうか。そう表現すればきっと伝わると思います。
体は動かないのに頭だけは行きたいと前へ進んでいる。
一種の金縛りの様なものでした。
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グリム(プロフ) - 凄く面白いです！続きが凄く気になるので、更新をいつも楽しみにしています！ (2022年11月26日 15時) (
レス) id: 66f712e8a8 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ - ヤミさんオチが良いです！！！！！！！！ (2022年7月8日 22時) (レス) @page21 id: 3413745361 (このIDを非表示/違反報告)
天宮広海(プロフ) - 面白いです!続きが気になります！更新頑張ってください! (2022年3月7日 19時) (レス) id: 85bad9f447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2022年3月3日 3時
