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『マグナ先輩は、私と一緒に拘束した魔道士の尋問

アスタはノエルの所へ。その様子だと治療を受けた方が良い。

大丈夫かい?』


「おぅ!任せろ!」

「後輩に言われるとはなぁ…しかし!

ここは先輩としてお手本を見せるぜ!」


自分の今すべき事を把握出来たようで

アスタはノエルの方へと走った。

マグナはAの指示の完璧さに驚くも

先程の魔法を見せつけられてはなんとも言えずに

拘束した後ろの奴らを見る。


『…マグナせんぱ』

「敬語は寄せ。俺はお前よりも弱ぇ。

俺がお前よりも強くなった時に敬語を使わせてやる!」


Aは少し目を丸くするも、直ぐにフッと笑い

包帯越しにマグナを真っ直ぐに見つめ

ミルクのように物柔らかな声を出した。


『ではマグナ君。尋問を始めようか』

「おぅ!」


炎魔法で拘束した魔道士達にAが

不気味な静けさで詰寄る。

その目はあまりにも体の熱を奪うような

恐ろしい目だった為に魔道士達はひぃひぃと

後退りしようとする。


『そんなに怯えなくても大丈夫さ』


血塗られた包帯で笑う彼女は、どう見ても敵にしか見えなかった。

真逆こんな者が魔法騎士、この国の英雄なのかと

魔道士達は頭に恐怖を募らせる。


「おい、目的はなんだ」

「…お、しえる訳がないだろう」

『…………』


Aは何か考え込む仕草を見せ、うーんと首を捻り

逆光で見えない筈の目がきらりと光った。

あぁ、そうしよう!うん、とAは一人の魔道士に

掛けていたマグナの高速魔法を解いた。


「あっ!てめ!」

『まぁまぁ、落ち着き給えよ』


一人の魔道士はなんで、と疑問を抱いて抱いて

仕方がなかった。が、逃げられるかもと言う

一瞬見えた希望がすぐに壊される事となる。


『君、結婚しているね?』

「ひっ……!」

『指輪はイリジウム…希少価値が高い材料だ…。

裏の世界でも見たことがないね。気慣れた格好を

見る限り、君は下民か平民出身みたいだし、好きな人ができて

指輪を買う為にお金が必要だった。だから経験がなくても出来る

殺しの仕事に入った。けれど罪悪感で辞めようとしたけれど

辞めることが出来ずにいるって感じかな。

持っている杖は平界でよく見る種類だからやはり家は平界にあるね。

靴の裏の葉や土の種類、それらから君の家は大抵特定出来る訳だけれども』



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(プロフ) - 箒が放棄になってます! (2022年9月30日 0時) (レス) @page29 id: ec6c109e68 (このIDを非表示/違反報告)
来世はメロンパン(プロフ) - サヤさん» ですです!!名前出していいのかわかんなくて、他作品って描きましたが…気がついてくれて嬉しいです!! (2022年1月5日 1時) (レス) id: a6fb8de70d (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - もしかして夢主ちゃんの参考キャラって文ス○の太宰さんだったりしますか...? (2022年1月4日 23時) (レス) @page3 id: 6b856fac04 (このIDを非表示/違反報告)
来世はメロンパン(プロフ) - マナさん» ブラッククローバーですか?私が答えられる範囲であれば、大丈夫ですよ(´˘`*) (2021年12月31日 18時) (レス) id: a6fb8de70d (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ブラッククローバーについて聞きたいのですが… (2021年12月31日 18時) (レス) @page41 id: ccdfacfdab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2021年12月22日 3時

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