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マーキュリーは、真逆と口を揺らしたその直後

Aは珍しく早足で放棄に乗った。

おい!と声を出すマーキュリーの事を気にする様子もなく

ソッシ村へ一瞬で移動した。



「炎魔法!極殺!散弾魔球!!」



マグナが炎魔法でなにやら痩せ細った氷の彼に

手当り次第な魔力をぶん投げていた。

Aは盗聴していたのか、その魔法を慎重に見る。


「これがお前の最後の魔法か……

無駄が多すぎる」


氷で全てを避けた細い彼は

時間の無駄だと口にし、大量の氷の氷柱をマグナへ向ける。

が、その顔は漢らしく、笑っていた。


「無駄じゃ……!!」


洗礼の儀、その言葉にAは少なくとも

うっとりと笑っていた。

あぁ、手弱い彼らだからこそ出来るその合体技。


だが____



「っ……!!!」



アスタのその負傷では間に合わなかろう。

ギリギリで見せたヒースとか言う彼の氷で滑らされた。

しかし……Aの魔法ならば、アスタの身体能力を

少しばかり早める事が出来る。



「無駄じゃねぇぇぇぇ!!!」



クリーンヒット

Aの魔法が無ければアスタはマグナの炎の餌食になっていた。

が、予想していた通りなのか。Aは

なに?!と驚きながら攻撃を受けるヒースの表情を見ながら

ふふっと悪魔のように笑った。


「…A?!どうしてここに!」

『やぁ、ノエル。間に合って良かったよ』


そう言ってAはスーツを揺らし、トンと地に降り立つ。

そこには一歩も動けなさそうなマグナがいた。

なんでお前がとでも言いたげだった。


『マグナ先輩』


Aは後ろにいる十人程度の魔道士に魔力を集中させる

右手を前に出し、中指と親指を合わせた。

そして見せつけるかの様に指を弾き、その目はマグナを見つめた。


音がしたすぐ後、十人もの魔道士が一瞬にして倒れた。

空気砲にしては空気中に魔力を感じなかったし、まるで

脳を操作されているかのように倒れた。


「……な、んでお前が」

『囮で引き付け死角からの魔法の反射。

考え抜かれた素晴らしい戦い方でした』


目の前で、ありありと見せ付けられた力の差

それを自慢することも無く、今まで言われなかった言葉を

安心する雰囲気で言ってくれた後輩。


『立てますか?』


その笑顔の裏には、一体何があるのだろうか

Aはそれすら感づいているのではないか


そう思わせる優美な笑みだった






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(プロフ) - 箒が放棄になってます! (2022年9月30日 0時) (レス) @page29 id: ec6c109e68 (このIDを非表示/違反報告)
来世はメロンパン(プロフ) - サヤさん» ですです!!名前出していいのかわかんなくて、他作品って描きましたが…気がついてくれて嬉しいです!! (2022年1月5日 1時) (レス) id: a6fb8de70d (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - もしかして夢主ちゃんの参考キャラって文ス○の太宰さんだったりしますか...? (2022年1月4日 23時) (レス) @page3 id: 6b856fac04 (このIDを非表示/違反報告)
来世はメロンパン(プロフ) - マナさん» ブラッククローバーですか?私が答えられる範囲であれば、大丈夫ですよ(´˘`*) (2021年12月31日 18時) (レス) id: a6fb8de70d (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ブラッククローバーについて聞きたいのですが… (2021年12月31日 18時) (レス) @page41 id: ccdfacfdab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるく | 作成日時:2021年12月22日 3時

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