03# 開始 ページ5
「それは教えられません」
「生憎、俺に隠し事っていう類いのものは出来ない。それじゃ、帰るから」
続は意味深な言葉を残し、席を立った。
が、宗像が彼を引き留めた。
「貴方は――」
「今更、何?」
「……いえ、何も。引き留めてすみませんでした」
「別に」
続がいなくなった後の部屋は花の匂いが充満していた。
「流石……華道の家元の子息だ」
***
Eclipse拠点。
鎮目町、
彼らは……“
「只今戻りました!」
「お帰りなさい、皇、白濱」
「A……苗字呼び止めよう?」
「あぁ……そうだね。結妃も伊古奈も早く座って」
名で呼ばれた伊古奈は少し口角を上げ、嬉しそうに席につき、結妃も同じように席についた。
「……さっき、3人と話して吠舞羅に手を出すことにしたの」
「!」
「2人はどう思う?」
「私は賛成」
「ボクは……Aがそうするなら、従うまで」
「じゃあ、OKってことで。捕まらない範囲で遊んであげて」
Aがそう言うと、5人はそれぞれ「了解」という意の言葉を口にした。
「連絡は怠らないように。特に名无」
「りょーかい、主上」
「力を使いたければ、私か夜鵺に許可を得ること。いい?」
「はーい / あぁ / うん / ……了解」
Aはタクトを握り、席から立ち上がる。
「神議終了。各自、行動開始」
「御意、我が君の仰せのままに」
漆黒のクラン・Eclipse行動開始。
「ふふっ……楽しくなりそう。夜鵺、私達も行こう」
「はい」
夜鵺はAの席の後ろに飾られた大太刀と太刀を手に取り、Aに手を差し出した。
「学業に支障が出ない程度にお願い致します」
「夜鵺は心配性なんだから」
「主を心配しない従者が何処にいますか?」
「……ありがとう。さ、行こう」
「はい」
Aと夜鵺、伊古奈と結妃、名无と和泉は単独行動。
Aはタンマツでそれぞれの位置を確認すると、吠舞羅の本拠地へと足を向けた。
その顔に、感情は感じなかった。
(本来なら結妃と和泉は一緒に行動して貰いたいんだけどな)
(ある意味、事故が起きやすいので止めた方が宜しいかと)
(それが難点なんだよね)
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桜久蘆ヶ(プロフ) - 紫蘭さん» コメント有難う御座います。ちょっとネタ切れを起こしていて更新は気紛れなのですが、宜しくお願いします。主人公ちゃん結構フラフラしてるんでね、オチはまだ先ですねえ(笑) (2016年9月19日 20時) (
レス) id: f39c732943 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - とても好みの作品です！読んでいて飽きないし面白いです。私的に尊さんと付き合わないかなという願望があります← 更新頑張ってください！楽しみにしてます(*^^*) (2016年9月19日 20時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久遠深ヶ | 作成日時：2016年1月4日 4時
