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side翔太
何故か自然に目が覚めた。
なんでだろう？
自分で言うのもなんだけど、俺が自力で起きれることなんて滅多にない。
言いようのない嫌な予感がして、俺は片割れの顔を覗き込んだ。
翔「…りょうた、？？」
目は覚ましていない。
でもそこには、脂汗をびっしょりと浮かべ、苦しそうに呼吸する涼太がいた。
魘されているのは、誰が見ても明らかだった。
翔「すぐ起こさないと、。」
久しぶりに寝れたのに、起こしちゃうのは申し訳ない。
でも、涼太も、見てる俺も苦しいから。
翔「涼太、！ 涼太！ おきな！」
涼「ﾊｧｯ、、ｸﾞｽｯ、にぃ、に、？」
翔「そうだよ。にいにだよ。」
涼「…ご、めん、なさぃ、、ごめ、んなさいぃーっっ！！ ぅ''う''うっ！」
これのことを認識した途端、すごい勢いで謝ってきた。
ずっとごめんなさいと繰り返しながら、耳を強く塞ぐ涼太。
翔「大丈夫！大丈夫！ 涼太ー 深呼吸だよー」
聞こえてないだろうけど、俺は声をかけ続ける。
すると、ずんと重くなる涼太の体。
また意識を手放したようだ。
涼「ぁあ''あ''ーっっ！ ｺﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ、、っっ！」
やばい。
直感的に涼太の体を横向きに倒した。
涼「ﾊｧｯ、ｹﾞﾎｯ、っげえぇ、っおえっ、」
予想通り、涼太は吐いてしまった。
でも、ここ最近あまり食べていないから、出てくるのは胃液だけ。
涼「ぅぅわ''ぁーん、、ﾊｧｯ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ、、」
意識を飛ばしてもなお苦しそうな涼太の上体を起こして、ぎゅっと抱きしめた。
俺はここにいるよ。
大丈夫だよ。
という思いを込めて。
何分経っただろうか。
ようやく涼太の泣き声が治まった。
顔をのぞきこんでみると、目を覚ましていた。
どこか空中の一点を見つめている涼太の視線を、俺の方に向けた。
虚ろな瞳は、焦点があっていないようだった。
でも、俺は声を届ける。
翔「大丈夫だよ。涼太。」
あなたの苦しみを分かち合えるように。
翔「ゆっくりでいいよ。何があったか教えてくれるかな。」
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そらな - ぴぃさん！素敵な感想本当にありがとうございます！！ 凄く嬉しいです♪ これからもよろしくお願いいたします！ (2023年5月1日 16時) (
レス) id: c1eae2a7dd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - そらなさんへ。私は紫さん推しです。こちらの作品はいつもこっそり拝見させていただいてました。「優しさで包んで、包まれて」が特にとても感動しました。また何度も読み返させてください！！いつも家族の素敵な日常をありがとうございます。 (2023年4月29日 22時) (レス) id: 3a67da7e18 (このIDを非表示/違反報告)
そらな - 沢山のお気に入り登録、おもしろ度高評価等ありがとうございます！とても励みになっています♪これからも引き続きよろしくお願いいたします🤲 (2023年4月27日 18時) (レス) id: c1eae2a7dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらな | 作成日時：2023年4月20日 16時
