.___6 ページ26
side道枝
朝起きたら知らない場所にいて、一気に緊張感が襲ってきた。
しばらくして、あぁ、自然体験学習に来てるんだった。って思い出した。
だけど、体を動かせなかったし声も出せなかった。
でもね、ふっか先生がまた助けてくれたの。
深「しゅん、安心して。せんせーがいるから。」
って言って、俺の緊張を解してくれた。
ふっか先生といると、なぜだかとっても安心する。だから俺は、先生が大好き。
だからこそ先生が倒れた時、ものすごく驚いた。
ドンッっという音が俺の後ろから聞こえてきて、びっくりして振り向くと、ふっか先生が倒れてた。
道「…えっっ、」
一瞬、時が止まったように感じた。
でも、気づいた時には駆け出していた。
そして先生の前にくると、目をギュッとつむって顔をゆがめているふっか先生がいた。
苦しそうで、悲しそうで。
初めてみるふっか先生の様子に、ひどく動揺した。
道「…ふっ、か、せんせ…？」
返事は、なかった。
怖くなった。
このまま先生が動かなかったら…。
俺たちだけじゃ、何にもできない。
道「どうしよっ、、？ ほかのせんせー、」
長「早く呼びに行かないとっ！」
けんとがくるりと方向を変えて走り出した。
と思ったら、ふらふらしてしゃがみこんじゃった。
道「けんと、大丈夫、、？」
長「…っはぁ、きもちわるいっ、、はぁ、」
こんなけんとに無理させちゃダメだ。
道「俺が、行ってくる、」
すっと言葉が出た。
そして、気づいた時には前にいる集団に向かって走り出していた。
本当はすっごく怖いんだよ。
でも、俺の大好きな人のためなら。
俺が頑張るしかない。
無我夢中で走り続けたら、みんなの後ろからついて行く二人の先生がいた。
本当なら、行けないはずの俺。
でも、、頑張るって決めたんだ…！
道「、ﾊｧ ﾊｧ せんせぃ、！」
乱れる呼吸と拒否する思いを押し込めて、俺は先生に声をかけた。
川「ん？し、駿佑くん！ どうしたの？？」
道「ふっか先生が、、倒れちゃった」
川・宮「「えっ？？」」
道「はやく！！」
俺はふっか先生たちの場所へ走って戻った。
後ろには二人の先生がいる。
俺、できたんだ。
頑張れたんだ。
心がふっと軽くなって、嬉しい気持ちに包まれた。
早くふっか先生に報告したい。
俺、できたんだよって。
そのために、早く元気になってもらわないと…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 907人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そらな - ぴぃさん！素敵な感想本当にありがとうございます！！ 凄く嬉しいです♪ これからもよろしくお願いいたします！ (2023年5月1日 16時) (
レス) id: c1eae2a7dd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぃ - そらなさんへ。私は紫さん推しです。こちらの作品はいつもこっそり拝見させていただいてました。「優しさで包んで、包まれて」が特にとても感動しました。また何度も読み返させてください！！いつも家族の素敵な日常をありがとうございます。 (2023年4月29日 22時) (レス) id: 3a67da7e18 (このIDを非表示/違反報告)
そらな - 沢山のお気に入り登録、おもしろ度高評価等ありがとうございます！とても励みになっています♪これからも引き続きよろしくお願いいたします🤲 (2023年4月27日 18時) (レス) id: c1eae2a7dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そらな | 作成日時：2023年4月20日 16時
