検索窓
今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:68,018 hit

4 ページ14

慧 side




複雑な気持ちで3人と別れた放課後。




いつもより重たく感じるのは鞄のせいなのか、
自分の心の醜さなのか。





高木への罪悪感なのか。







「…やめっ…」





小さく聞こえた聞き覚えのある声に振り向いた。



その時にはもう意気地無しじゃなくなってたのかな。





俺は走り出す。
心を洗うわけでも、あいつへの罪悪感を無くすためでもなく、





友人……仲間、だからこそやらなきゃって。




今まで怖がってた自分が馬鹿だった。





その声のする方へ向かいながらスマホを取り出し、
薮を、大ちゃんを、光を呼んだ。






慧「高木っ!!!」




雄「いの…くん」




俺の知らない奴に胸ぐらを掴まれたまま高木はこちらを見た。




「誰だよお前。」



ハエのように高木に集っていた奴らは、
一斉に俺を睨みつける。





慧「今、お前らがボコボコにしてるそいつの仲間。

てか、やめてくんない?大事な仲間に手ぇ出すとか。」





「こいつより弱そうなお前に言われたくねぇよ!」



俺に殴りかかろうとしたそいつは、
誰かに押さえ付けられた。




慧「光!」




光「伊野ちゃんが殴られたりしたら大事件だよ!

お前らブルースリーに倒されたいようだな!」




大「高木っ!!
この有岡大貴が助けに来たからにはもう安心だよ!!」




慧「大ちゃん…」




宏「生徒会長に黙って好き勝手やりやがって、

お前らが高木にしたことは教師、校長、警察に報告するからな。ざまあ。」




慧「さすが帝王」




そんな個性的な仲間(ほぼ生徒会長の力)のおかけで高木を虐めていた奴らは散り散りになって逃げた。





慧「高木っ…、だいじょう…ぶじゃないよね。」





雄「…はぁっ…はぁっ…」




座り込んで荒い呼吸を繰り返す高木の隣に座ると、
ギュッと抱きしめられた。




雄「怖か…った…」



そう呟いた後、俺のワイシャツは高木の涙で濡れ始めた。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
145人がお気に入り
設定タグ:高木雄也 , 病系 , Hey!Say!JUMP
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Saki(プロフ) - なかっちさん» なかっちさんありがとうございます。ただいまプライベートの方が忙しく、手をつけられない状態ですので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。 (2021年3月17日 7時) (レス) id: 85417a68df (このIDを非表示/違反報告)
なかっち(プロフ) - 更新楽しみにしてました!初めてリクさせてもらいます。ミュージカル稽古とか色々な仕事が重なって体調が優れないけど騙し騙し過ごすけど限界来て収録中に倒れちゃう、その後メンバーに怒られながらもゴリゴリに甘やかされるお話読みたいです! (2021年3月11日 19時) (レス) id: 22d4b64b18 (このIDを非表示/違反報告)
Saki(プロフ) - みいちゃんさん» みいちゃんさんありがとうございます。中々考えが纏まらず苦しんでおります。もう少しお待ち下さいm(_ _)m (2018年9月6日 19時) (レス) id: 85417a68df (このIDを非表示/違反報告)
みいちゃん - いつか、更新を再開するのを待ってます!あ、強制とかじゃないです。この作品が好きなのでまた更新してくれたらなぁって思っただけです。 (2018年8月27日 16時) (レス) id: f55b482803 (このIDを非表示/違反報告)
ひーろー(プロフ) - ありがとうございます! (2018年5月8日 17時) (レス) id: 4255eacb08 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Saki x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=Data8657  
作成日時:2018年3月30日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。