ハロー、ボーイ part2

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雄也 side





朝から眩暈がひどかった。






…それに耳鳴りも。






こんなの初めてだったから怖くてつい
隣の薮くんの部屋に行った。







宏「眩暈？大丈夫かよ」






眩暈だけで物凄く心配してくれる薮くん。






耳鳴りがするなんて言ったらもっと心配しちゃう。






そう思って言い出せなかった。






薮くんのベッドに横になってもすぐには眠れず、
目を閉じて寝たふり。






耳鳴りはひどくなるまま、いつのまにか眠ってしまった。








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





誰かに肩を揺すられ、目を開ける。






宏「〜〜〜〜〜」





あれ、薮くん何言ってんの？






薮くんが不安な顔をしながら俺を何度も揺する。





何かを俺に言ってる？






…聞こえない。





俺、聞こえないの…？






薮くんが慌てた様子で紙に何か書き始める。






゛俺が何言ってるか分る？゛





雄「…」




なんでここまで心配させなきゃいけないんだろう。




俺は起きあがって適当に頷いて
自分の部屋に逃げた。






鍵をかけ扉に寄りかかり座り込む。






薮くんが扉を叩く振動だけが伝わってくる。







…もう、こんなになるなら言わなきゃよかった…

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