とある海兵の出会い ページ8
前回最後の穏やかじゃない人side
俺がそいつを見つけたのは偶然だ
数年前に海兵になって、海賊を取っ捕まえるために度々戦ってきた
素行は良いとは言えねぇだろうが、クビになる事は無かった
それで、休暇が貯まっていたから偶には良いかと休暇を取り、なんとなくローグタウンに来た訳だが…
海賊がウヨウヨ居やがる
ここの海兵は何をしているんだと思いながら、町を歩く
視界の端を掠める海賊共は無視した
しばらく歩いていると、耳触りな声が聞こえてきた
「おいそこのねえちゃん、俺らの相手してくれよ！」
『ええっと…私ですか？』
「他にいないだろうよ！あんただよあんた‼」
一般人らしき女が絡まれているのが分かった
これだから海賊は…‼
直ぐにその声の方に向かった
そこには数人の海賊と、絡まれているらしき女が一人いた
その女は絡まれているにも関わらず平然としていている上に、妙に小さいが刀を持っていた
一般人じゃねぇし、素性の分からない女を助けるべきかと考えていると、そいつと目が合った
深い赤髪に、紅い目、顔以外に露出が無い黒い服に、抜ける様に白い肌を持つ明らかに軟弱そうなそいつは、俺を見ても他の奴らみてぇに怯えたりしなかった
その目は真っ直ぐに俺を見て、ただ敵か味方か見極めようとしていて、興味が湧いた
弱い海賊を殴りとばし、沈めていく
そいつは味方と思ったのか、次々と海賊を熨していく
…やっぱり一般人の動きじゃねぇな
海賊を熨し終わってそいつを見ると、熨し終わった海賊共を道の端に積み上げていた
俺が熨した分もそこに引きずって重ねておいた
『すみません、手助けありがとうございました』
伸びた海賊共を道から退け終わると、そいつから礼を言われた
…やっぱ、怖がってねぇな、この女
「いいや、俺が海賊を放っておけなかっただけだ
それに、お前に興味が湧いた」
『そうですか、ところで名前を伺っても？
あ、私は紫蘭、旅人です』
「俺はスモーカー、休暇中の海兵だ」
スモーカーさん登場
スモーカーさんの大体22歳頃を捏造しています
スモーカーさんside、書いてて楽しいけど書きにくい…
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作者名：テア． | 作成日時：2017年12月11日 20時
