ガイスト達 ページ41
チョッパー君が薬草を使って新しい薬を調合しているのを横目に、改めて部屋を見回す
居るのは麦わら一味、エース君、ビビさん、髪がぐるぐるしている人に…やたら多いガイスト達
王宮らしくそれなりに歴史あるものが多くある為か、本体から離れて歩き回れるくらい力のある付喪達が“視える”私に気づいて寄ってきたみたいだった
部屋にいたガイスト達を目で追っていると、視えると知ったガイストが更に知り合いのガイストに宣伝して増えてしまった
あまり見られるのは好きではないのですが…
同族以外に声の届かないガイスト達にとって、誰かに気づかれることがどれ程嬉しい事なのか知っている為、なんとも言えない気分だ
『はあ…』
フォー［…ドンマイ］
フォー君もガイストの一体の為、私の側にどれだけのガイストがへばりついているか分かっているが、実体化している為に下手な事は言えない
エース「どうかしたか？紫蘭」
『エース君…いえ、なんでもありません』
いくらガイストが沢山居ても他の人には見えませんからね、人前で話しかけたら不思議ちゃん扱いです
その後はチョッパー君が調薬するのを眺めたり、案内されて軽く夕食を取ったり…
食べても直ぐにお腹いっぱいなってしまったので手をつけて居ない分はエース君にあげた
エース君は沢山食べるので丁度良いかと思ったが、食べなさ過ぎだと怒られてしまった
「もっと食え」とか「遠慮するな」とか言われても満腹で食べれませんよ…
そうして食べ過ぎてやや動きにくく感じながら、腹ごなしに散歩に出てきた
人気のない場所まで来たら、ガイスト達の相手をする
散々無視されて軽く拗ねているガイストに旅の話などをすると、あっという間に懐かれてしまった
…こんな単純で良いのでしょうか
話していると大分時間が経っていたので、ガイスト達に人前で話しかけないように言い含めて客室に戻った
…客室に戻ると皆さんお疲れのようで、寝ていました
私も今日は眠ることにします
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作者名：テア． | 作成日時：2017年12月11日 20時
