【ONE PIECE】空を行く旅人 (ページ34)

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砲撃阻止ページ34

階段を登りきると其処には、1組の男女と大砲があった

…彼らの武器は銃ですか、なら

ウエストポーチの中から、銃を取り出す

銃弾の代わりにゴムボールが飛び出す仕組みの銃で、超弾性があり、上手く計算して撃てば1,2発で複数人を戦闘不可に出来る所が気に入っている

階段から計算して、打つ

あっさりと超弾した弾に打たれて気絶した

…幾ら前半の海だからとはいえ、裏社会に居るには少し小物過ぎませんかね？

何というか、肩透かしを食らった気分だ

気絶して居る事を確認して部屋の隅に転がして置く

大砲を見ると、まだ導火線に火は着いて居ない

カチ…カチ…カチ…

大砲の中から、タイマーの音が聞こえた気がする

『まさか…』

嫌な予感がして覗き込むと、確実に時を刻む時限的の砲弾が有った

『あと…5分…』

背筋がゾッとする

『此れは流石においたが過ぎますよ、クロコダイルさん…！』

サッと部屋を見回すと、時計の部分が開けるようになっているのが分かった

迷い無く開き、大砲から砲弾を取り出す

『いつもならしませんが、時間がありません
一緒に来て貰いますよ、砲弾…‼
〈ヘルシャフト〉‼』

ガイストに許可を取らず、無理矢理ミニキャラ状態にする

砲弾「は、離せ‼」

『ここで爆発される訳にはいかないのですよ…‼』

開いた時計から一気に飛び出し、下の建物の屋根に着地

フォー君の居る民家の屋根まで全速で飛び移り、ツークフォーゲルを動かす

「紫蘭⁈」

下から声が聞こえたが、確認する暇は無かった

『ツークフォーゲル‼』

フォー［後で説明しろよ紫蘭‼］

声を掛けると直ぐにエンジンを掛けたツークフォーゲルに乗り、アクセル全開で飛び出した

気流が乱れて飛びにくいですが、文句を言う暇もありません

一気に上昇し、砂漠の方に飛びます

チラリと時計台を見ると先程気絶させた2人組が騒いた

その様子を横目に流して飛んでいると、時計台から銃弾が飛んで来た

『避け…』

パァン‼

避けようにも全速力で飛んでいる上に風が乱れていて上手く避けられず、ツークフォーゲルに掠ってしまった

『っ…破裂型の銃弾⁈』

フォー［まだ大丈夫だ‼バランスを崩すな、進め‼］

フォー君の叱咤で再び風に乗る

首都から大分離れ時間を確認すると

ー残り時間1分ー

ツークフォーゲルから身を乗り出して空高く放り投げ、回避に移った

ードォン…‼

ー砲撃阻止、成功ー