【ONE PIECE】空を行く旅人 (ページ13)

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過去の話ページ13

ちょっとまえから
ロシーside

この間まで同居していた奴が海に出て、そろそろ一か月になる

同居していたのは紫蘭って奴なんだが、子供かと思うくらいちっさいのにしっかりしていて、1人で旅をしているんだ

あいつはおれの命の恩人だ

あいつが居なかったらおれはあそこで、あのまま死んでただろうなぁ

ドフラミンゴに撃たれて意識を失って、気付いたら病院で寝ていた時は夢かと思ったが、紫蘭がこの島に連れて来てくれたと知って唖然とした

見ず知らずの、自分で言うのもなんだが血塗れの怪しい奴をわざわざミニオン島から離れた島の病院に担ぎ込むとか…

しかもわざわざピエロメイクを落として髪を染めた状態にして…

一体どんな奴なのかと思ったら、点滴を受けて次に起きた時に目の前に居た子供がそうだって言われて耳を疑った

怪我の言い訳や治療費なんかもおれが起きる前に全部解決されてて、罠かと思ったが、本人と話していてもそんな感じは無かった

何でおれを助けたのか、一度聞いてみたことがあるが、変なものだった

『倒れている貴方を見た時、とっさに身体が動いたからですよ
貴方がどう思っていても良いですが、私に恩を売る気はありませんし、貴方がどんな立場なのか聞く気もありません
私は政府に目を付けられ無いようにしたいだけです』

最後の言葉の意味が分からなかったが、紫蘭は教えてくれなかった

病院生活が終わって大体の体調が戻っても、紫蘭はこの島に居た

おれが病院生活をしている間から住みはじめたと言う空き家におれを住ませて、島での生活に慣れるまではとひと月前まで一緒に暮らしていた

ひと月前に急にそろそろ旅に戻ると言い出したもんだから驚いた

理由を聞くと何とも驚いた事に『此処に居すぎた』と言った

『私は旅人です、本来なら一所に留まることなんてしません
けれど今回は、もう一年近くこの島に居ます
私が旅人であり続けるために、そして私の目的の為に、また旅に出ます』

子供の…いや子供じゃなかったけど、一人旅なんて危険だと言って付いて行こうとしたが、止められた

『私の相棒、ツークフォーゲルは1人乗りです

それに、ロシーさんは誰かしらに狙われていたのでしょう？
旅をしたら、必ず誰かの目につきます
もし生きている事がその誰かに知られたら、ロシーさんは今度こそ殺されます

私だって一人旅は慣れているんです、大丈夫ですよ』

…驚いた

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