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中学時代(2016年)
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「美結は、恋したことないの？」
友達にそう、不意に聞かれた。
ふと思い出すと、なんでそんな話の流れになったかなんて覚えてはいない。
ただその時の私は、
「ん〜、ないかな？」
恋愛に興味なんてなくて、よくわかんなかった。
「美結、置いてくよ。」
廊下から、声を掛けてきた幼馴染。
「え、ちょっと待って！！」
と声をかける。
置いてくよ。といつも言われる割に置いて行かれたことは今まで、一度もない。
準備が終わっていつもの定位置の彼の横につくと、
「あんたたちほんと、顔面が良い……」
と私のいつメンの友達5人が頭を抱えた。
「それはドーモ。」
とわたしの隣で少し微笑んで答えるわたしの幼馴染。
「でも、美結鈍感すぎて困るでしょ？」
あの時は、なんの話かわかんなかった。
「……そりゃーね。でも、そこも可愛いよ。」
可愛い。なんて言われて、幼馴染の顔を見上げると、夕日に照らされて、普段のイケメンさが輝いていて、直視できなかった。
友達5人にご馳走様。と言われ、西日が指すきれいな廊下を2人で歩く。
静かな私たちの耳には吹奏楽部の演奏。
曲は確か「愛唄」。
「いい曲だよな。」
そんな会話をして今日も帰路につく予定だった。
「文哉は、好きな人いないの？」
何故か気になった。
今日、クラスで文哉のことをかっこいいと言っている女子がいた。
何故だか胸が苦しくなってモヤモヤして気づいたら聞いていた。
「………いるよ。」
時が止まった。
途端に涙が出そうになり、俯く。
文哉から、「どうした？？体調悪くなった？」とかすっごく戸惑ってる声が聞こえる。
体調が悪くなった訳じゃない。
わたしは気づいてしまった。
幼馴染の彼を……文哉を好きだなんて。
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やい - IVE所属なのかルセラフィム所属なのか、どっちなのですか？ (1月12日 18時) (
レス) id: 9b345b74b5 (このIDを非表示/違反報告)
suuzuu(プロフ) - 名前変換できるようにしてほしいです！ (7月5日 11時) (レス) id: e0d58ea438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここあらて | 作成日時：2023年7月2日 15時
