7 ページ7
「あー！消太！」
Aが小六で俺は中一。委員会で一緒になった女子と帰宅途中、偶然鉢合わせたAは大声で俺の名前を叫んだ
めんどくせえ。俺はあからさまにでかいため息を吐いて何、と尋ねる
「浮気！私というものがいながら！ひどい！」
「いや委員会一緒だったんだよ」
「嘘！私は騙されない！」
「ドラマの見すぎだろ…まだ見てたのかあの昼ドラ…」
Aのお母さんは昼ドラ好きだからよく家族で見るのだそうだ。どんな家庭だ。聞いたときはそう思ったけどこいつの性格を見れば親もどんな人なのか大体想像はつく
俺はそれを不思議そうに見てた女子にごめん、と謝る。面白そうに笑って別にいいよ、と返して、警戒してるAを見ると微笑みかける
「彼女さん？」
「いや、幼馴染」
「可愛いねー。はじめまして、相澤君とはただの友達だから、気にしないでね」
「そうだよこいつ彼氏いるぞ」
「そうなの？よかったあ」
こいつが答えると変なことを言いかねないから速く口を開いて答える。Aは彼氏がいると聞いて安心したようにほっと笑い、二人並んで楽しそうにおしゃべりをし始めた
女子って不思議だ。というよりAは不思議な奴だ。俺は後ろを歩きながらぼーっと二人の会話を聞く
「学校でのしょうちゃんはどうですか？」
「静かだけど、ちゃんと人のこと見てくれるから評判良いよ？」
「でしょー？！」
「…お前は母ちゃんか」
「幼馴染って言ったじゃん」
何言ってんのお前、とでも言いたげにきょとんとそう言ってくるから俺はため息を吐いてそうだな、と返した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
William(プロフ) - わ~コメントありがとうございます(^^)あのお話は数年間懐で温めてた自信作だったのでそう言っていただけて嬉しいです。番外編、頑張って更新しますので楽しみにしていてくださいね。いつもありがとうございます。 (2020年5月24日 23時) (
レス) id: 3ee161ce59 (このIDを非表示/違反報告)
モンキーリボン(プロフ) - 相澤先生のお話で目を舐める話を最近読んですごく印象に残ってたから読んでみたんですが、同じ作者様だったんですね！！好きです！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 8f61effecf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：William | 作成日時：2020年5月23日 0時
