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「しょおーちゃーん」
Aが小二で俺は小三だった。Aの家はお母さんが専業主婦だから殆ど家を留守にすることは無い。でも外せない用事があったらしく、あの日は普段から鍵っ子だった俺の家に来た
「あとどのくらい?]
「あと一分だよ」
「一分ってどのくらい？」
「…俺がいいっていうまで」
「はあい」
昼時、カップ麺を前にしてAは黙ってじっと見つめて、たまに匂いをかいで変な鼻歌を口ずさんでた
そんなに見つめても一分は一分なのに。俺は不思議に思ってあいつを見つめた
「るすばんって楽しいよね〜」
「寂しくないの？」
「しょうちゃんがいるもん。楽しいよ？」
「…そっか」
「せんちめんたる〜」
「…誰に教わったんだよ」
長針が十二を指したから、いいよ、と言った。Aは嬉しそうに蓋を開けて、でも律儀に俺がテーブルにつくのを待った
あんなに楽しみにしてたのに、俺が宿題を終わらせようとしてたからプラス五分のまちぼうけを食らった。にもかかわらずAは嬉しそうにいただきます、と手を合わせた
忠犬ハチ公。先日図書室で見かけた本の表紙を思い出した
「口、ついてる」
「あとで」
「いや気になるだろ」
「食べ終わったら！」
「分かった、分かったよ…」
我慢は得意なのに変なとこだけ頑固で。それはあの時から変わらなかった
カップ麺の火薬を見る度にあの日を思い出すから、スーパーに行くと毎回買いもしないのにインスタント麺のコーナーを通ってしまうから、不思議だ
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William(プロフ) - わ~コメントありがとうございます(^^)あのお話は数年間懐で温めてた自信作だったのでそう言っていただけて嬉しいです。番外編、頑張って更新しますので楽しみにしていてくださいね。いつもありがとうございます。 (2020年5月24日 23時) (
レス) id: 3ee161ce59 (このIDを非表示/違反報告)
モンキーリボン(プロフ) - 相澤先生のお話で目を舐める話を最近読んですごく印象に残ってたから読んでみたんですが、同じ作者様だったんですね！！好きです！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 8f61effecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：William | 作成日時：2020年5月23日 0時
