ダーリン｡３ Shori.S (ページ6)

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darling６５ページ6

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こんな勝利くん初めてだぁ…

なんて呑気なことを考えながら見つめていた。

｢無意識って罪だよね。｣

『えっ…………えっ…

えぇー！勝利くん照れちゃ…』

あたしの言いたかったことは､

勝利くんに見事に止められた。

そして…

｢絶対俺以外に笑いかけないでほしいんだけど。

これってわがまま？｣

不機嫌に言う勝利くんに

あたし…失神しそうです…

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家に帰るとすぐさまパンフレットを手にとった。

『J大…｡』

４年生大学のブライダル学科のある

J大に惹かれ、資料を読み始めた。

『ブライダルかぁ…』

人の幸せそうなところを一番近くでみれるなんて

やってみたいかも…

次の日そのパンフレットを先生にもっていった。

「(人1)の成績だと推薦でいけるやろ、

…………うん。いいよ。この大学頑張れ！！｣

『やったー！！頑張ります！！』

｢あっ面接だけはちゃんと出来るように、

練習しとかなあかんからな。｣

『はい！！先生ありがとうございま～す』

そう言うとあたしは職員室をでていった。

勝利くんに報告しなきゃ！！

なんていってくれるかなー…

『しょ…あれ？』

誰も残っていない放課後の教室が

目の前には広がっていた。

あっそっか…

勝利くん講習だ…

勝利くんは難しい大学を受験するので

放課後も勉強中。

『待っとこ…』

静かに自分の席について

もう一度パンフレットを机に広げた。

結婚式……

人の最高の笑顔の瞬間に立ち会えるなんて、

あたし超幸せじゃん

｢起きて。｣

『……しょうりくんだぁ』

｢……………｡｣

不機嫌な勝利くんが近づいてきたと思った瞬間、

唇に暖かいものが触れた。

その暖かいものはちゅっと音をたてて

あたしから離れた。

『勝利くん！？』

寝ぼけていてもうろうとしていた焦点がやっと定まり

勝利くんがはっきりと見えた。

｢寝すぎ。｣

そういって笑う勝利くん｡

かっこよすぎです…

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