ダーリン。Shori.S

darling２６ ページ26

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『好き？』






勝利くん




今好きっていったの？





突然すぎて信じられない。





目の前の勝利くんの言葉に、何の反応も出来ずにいると






勝利くんは


はっきりと、もう一度言った。










｢俺、あんたが好きだよ｣








あたしを？



あの勝利くんが・・・







そんなことってあるの？






勝利くん、




勝利くん






勝利くん！！







『あたしも大好き！』







涙が溢れる顔で


あたしは精一杯伝えた。





｢知ってる。｣





勝利くんはいつもより




優しく笑ってそう答えた。









『今の夢じゃない？ ほんとなの？』





「夢かも、ね｣





勝利くんの一言で、


あたしは血がでるかもしれないぐらいほっぺを引っ張った。






『痛い・・・痛いけど、夢？』





「はぁ・・・」







短いため息をついた勝利くんが



あたしの頭をくしゃっとなでて





｢夢だったら、俺はやだよ｣





そういって教室から



出ていった。






『夢じゃないんだ・・・


夢じゃないだ！！！』





椅子から立ち上がり



廊下にでると



勝利くんの背中が見えた｡




大きく息吸い込み、あたしは叫んだ。








『大好きだよー！！！』





ビクッとして


振り向いた勝利くんに


手をふると、





「部活終わるまで待ってて」





勝利くんが少し笑いながらあたしにいった。








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