ダーリン。Shori.S

darling１５ ページ15

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そういってあたしに引っ付いてきたのが



ここでバイトしている

高校生３人のうちのひとり、



平野くん。


同い年の男の子。





『なんだ。平野くんか・・・』




「なんだってなに！？平野ショック！！｣






髪は、とても明るくて

いつもヤンキーみたいな格好をしてる。




外見がチャラいしとんでもない天然だけど

中身は､案外真面目だ。







それをわかっているから常連さんもあたしも


紫耀くんがだいすきだ。






そりゃもちろん勝利くんに対する大好きとは


比べ物になんかならないけど！！









「Aさぁー、なんかいいことでもあったん？｣




『わかる！？』




核心をつく紫耀くんの言葉に

思わず声が大きくなった。





『あのね・・・』





あたしが話しはじめようとしたとき、




「すいませーん｣




注文の声が聞こえ、

あたしと紫耀くんは作業に戻った。






それからは､ノンストップで

オーダーをとり、メニューを運び


目がまわる忙しさだった。







勝利くんなにしてるんだろ…





なんて心の隅に思いながら


作業をこなしていった。














『お疲れ様でしたー』



そう言い店をでた｡




『ふー』



一息はいたあと自転車をこぎ始めた。





冬の寒さと夜９時のあたりの暗さなんか


いつものことなのに。




怖い・・・







なにかが変だった。







「お疲れさん」




『きゃっ！』






突然かけられた声に

オーバーすぎる悲鳴をあげてしまった。






『し、紫耀くん！！』






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