ダーリン。Shori.S

darling１２ ページ12

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辺りは､薄暗くなっていた。





あたし何時間寝てたんだろう・・・・・



クリスマスほぼ睡眠。







なんて虚しい現状より、


勝利くんと電話している今が幸せすぎた。







『寒いね。


勝利くんは、冬好き？

あたしは、冬大好きなんだよね。』








ん？



あれ？



無言！？まさか電話きれた！？







『しょ、勝利くんいる？』






電話越しに変な質問だと思う。







｢あのさ｣







やっと聞こえてきた勝利くんの声に



ほっとした｡








｢さみぃーよ｣






『勝利くんも窓あけてるの？』







長い沈黙があった。





『あたしなんか変なこと聞いちゃった？』









二度目の静かな空気に


気まずさを感じた。






｢下｣






『下？なん・・・』










嘘でしょ・・・



なんで？どうして？









｢いつまでも待たせんな。馬鹿｣









２階にいるあたしに向かって勝利くんは､




いつもの不機嫌そうな顔でそういった。








あたしは､携帯を持ったまま


部屋を飛び出した｡






階段をかけおり、玄関のドアを



勢いよく開いた。











そこにいたのは､




やっぱり勝利くんで､




夢じゃないんだと




やっとわかった。







目の前には､雑誌の切り抜きかと


思うような勝利くん。






それに対してあたしは､



気をぬきすぎたパジャマ。




『勝利くん』








その一言しかでてこなかった。








サンタさん





わがままいってよかったんですか？







こんな奇跡ありえる？







｢なんでか、








なんでかあんたに会いたくなった。｣





目の前の勝利くんは､





白い息をはきながら



そういいました。





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