蒼眼のヴィクトリア

ピストル ページ24

バルボッサから受け取ったドレスを持って人気のない部屋に入った。



(あぁ、うちにはもう帰れなそう…。にしても早くポートロイヤルに帰った方が良いわ。このまま海賊の所何かにいたりしたらそのうち流れ弾に当たって死ぬかも知れないし。)



緊張しながらドレスを着てみると怖いくらいサイズがぴったりだった。


(…私採寸して貰ったっけ？)



コツン…！


不思議に思って首を傾げていると靴の爪先ぐらいに固いものが当たった。



「…ん？」



手で拾い上げてみると、それは見切れもなくピストルだった。


実弾の銃は初めて扱うこともあり、少し重く感じたがそばに落ちていた紐で、脚に括りつけることにした。



部屋から出ようとドアを開けるとバルボッサがいた。



「着替え終わったようだな。よく似合っている。」



「ねぇ、それよりジャックは…？」

ドレスのことから話題を逸らしたくてさっきから姿の見えないスパロウの行方を尋ねた。



「ちゃんとここにいるだろう。」



バルボッサの肩にキーキーと鳴く猿の姿があった。



「真面目に答えて。スパロウは、何処？」


(彼だけがここでは頼り…。失うわけには行かない。)



私はバルボッサの頭に銃口を突きつけた。





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短くてすみません！

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