虹色 Dialy 。【橙 & 黄】 (ページ5)

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橙side

そして俺は、誰も居ない屋上まで来て、中間淳太とか言う奴の手を離してやった。

淳「あ、あの…どう、しました…？」

「知らん。俺もよう分からんねん。」

淳「じゃ、じゃあ、僕はこれで…」

「…お前、濱田って奴と付き合っとるんか？」

淳「え…？」

「答えろや。」

ほんまは、答えなんか聞きたない。

でも、聞かな、自分の心に嘘をついたままになってまう気がして。

やから、答えは聞いとこうと思って。

淳「い、いえ、まだです…」

中間淳太とか言う奴は、恥ずかしがりつつも、答えた。

俺の心は、ｽﾞｷｽﾞｷ痛んだまま、

「ふーん、そ。」

そっけない返事をした。

なぁ、俺、こいつに恋しとるんか？

気がつけば、いつもこいつの事ばっか考えとる。

俺、こいつを誰にも渡したない。

もう、決めた。

好きから逃げへん。

こいつを絶対、振り向かせる！

見とけよ、濱田。

お前の好きなやつ、俺のもんにしてみせるからなぁ！