質問 ページ10
音子side
音子「では、このホテルについてどう思いますか？」
大外「静かでいいね。外の景色も悪くない。」
音子「はい。外には他に何も建ってませんから」
大外「パソコン等は、無いのかい？」
音子「申し訳ございません。」
大外「ニュースが見たいんだけどな。」
音子「ラジオならたしか……。持って参りましょうか？」
大外「いや。まったりするからいいよ。」
音子「ちなみに通り魔ってどんな人が多いんですか？」
大外「気になるのかい？」
音子「はい。一応。」
大外「まぁ、知っておいて損は、ないかな。取り敢えず通り魔は、男性が多いかな。」
音子「え。なんでですか？」
大外「これは一応総計で出ているんだけど、女性は、知人しか殺さないらしい。もちろん例外もあるけどね。」
音子「へ〜。」
大外「次いでに通り魔ってってのは、路上で計画性の乏しい犯行だろ？だから、力が弱い女性には向かない犯行形態なんだよ。」
音子「動機って何なんでしょう？」
大外「人によるとは思うが、お金目的だったり、そもそも犯罪行為が目的だったりするしね。」
音子「うわー。本当に色んなタイプがいるんですね。」
大外「そうだね。」
音子「あ。最後の質問です。大外様は、どんな人なんですか？」
大外「どんな人か。……端的に言うと親不孝者だよ。両親が医者でね。僕は、探偵なんかになってしまったし、稼ぎも良くないしね。」
音子「医者になろうとは、思わなかったんですか？」
大外「とんでもない！両親は、トップクラスの人達だし、絶対に越えられない壁があるし、肩を並べる事もできない。それこそ劣等感しか抱かないだろうね。」
音子「なるほど。だから探偵になったんですね。」
大外「そう。忙しいけど自分のペースでやっていけるしね。医者は、学生の頃から忙しいらしいしね。」
音子「あぁ。聞いた事あります。しかし学生の頃から頃から大変なんですね。」
大外「僕も詳しくは知らないけど、だから、両親は、すごい人なんだ。」
音子「なるほど。では、また御用が出来ましたらお声かけください。」
大外「あぁ。ありがとう。」
阿鳥先輩と奇月音姉さんが、コーヒーを持ってくるのが見えたから私は、そっとその場を離れた。
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作者名：桜華姫 | 作成日時：2019年8月22日 17時
