犯罪行為（仮） ページ13
その後私がお茶の用意を行い、彼の近くに立つ。そうすると、音子が、推理を始めた。
どんどん彼の悪事を話す音子に対し彼は、私の足にある刃物を綺麗に水平にしてあてていた。
一通り推理が終わると、彼は、言った。
大外「塚原さん。好奇心は、猫を殺すよ。この場合の猫は、君ではないけどね。」
音子「！まさか！」
彼は動き、音子達に私の足が見えるように座った。
音子「いつから！」
夢主「音子が、大外様を犯罪者ではないかと言い始めた時から……。」
大外「賭けだったんだけどね。普段寝る時に枕の下にナイフを置いておくのは習慣だったからね。あってよかったよ。ちなみに、いまは水平にして彼女の腿の付け根にあてているから、少しでも動けば怪我をするね。この状態から垂直にすると割礼ができる。知ってるかい？男性のそれと違って女性の割礼は」
阿鳥「子供の前で！」
大外「そうだね。あなたが正しい。」
彼は、あいてる手で、私の肩を掴みナイフを首へと移動させる。流石に怖い。
大外「さてと、君たちからしたら僕が犯罪者である事は大した事じゃないだろう。だけど僕からしたら君たちに犯罪者であることがバレたのは大問題なんだよ。」
音子「いや。私たちにとっても大問題なんですけど」
大外「それは君のせいだろ。塚原さん。君のせいで僕は、君達を殺さなくてはいけなくなった。君達が、死んでいるのか生きているのかを僕は、知らない。もし生きていて通報するかもしれない」
音子「しないかもしれない！」
大外「どうだかね……。それを信用してすんなり帰る程、僕は、軽率じゃないよ。」
音子「殺すつもりですか私達を」
大外「もちろん。」
阿鳥「不可能ですよ。このホテルで人を殺す事はできません。」
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作者名：桜華姫 | 作成日時：2019年8月22日 17時
