大外様の怪我 ページ12
あれから随分経ち、今は休憩タイムに入ったので、遥斗君とルリちゃんと一緒に廊下を歩いている。楽しく会話を弾ませていると、大きな声を上げて走る妹の姿が目に入った。
ルリ「ん?」
阿鳥「そんなに慌ててどうしたの?」
音子「救世主!」
そう言いながら咳き込む音子の背中をさする。
夢主「落ち着いて話しなさい。」
音子「大外様の部屋に来てください!突然血を流して倒れられて。」
っと言う音子。私は、すぐに遥斗君と目を合わせて頷く。
夢主「ルリちゃん。音子が、落ち着いたらいっしょにきてもらってもいいかしら?遥斗君は、私と来て欲しいわ。」
ルリ「わかりました。」
阿鳥「わかった。行こう。」
そう言い、私と遥斗君は、走り出した。そして、彼(大外)の部屋に入って、私は、処置を素早くおこなった。っと言っても、記憶の怪我なので、汗を拭いたりなどしか出来なかったか……。
外を見ると雷が鳴り出している……。
そうして一区切りしたあと、私は、お茶を入れるためお湯を沸かし始める。その後すぐにルリちゃんと音子は、やって来た。
音子「大外様は!?」
夢主「平気です。それよりもう少し声のボリュームを下げなさい。」
音子「ご、ごめんなさい。」
そして、現状を伝えていると、彼が目を覚ました。
ルリ「お客様。お加減はいかがでしょうか?」
大外「あぁ。大丈夫。」
そう言って自分の怪我を触ろうとしているが、そこに怪我は、ない。彼が驚いているので、遥斗君が、説明してくれている。私は、その間にお茶の準備を始める。もちろん、ルリちゃんを危険にさらさないためにね。
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作者名:桜華姫 | 作成日時:2019年8月22日 17時