報・連・相！2 ページ9
『森さーん、久しぶり〜。』
首領執務室の扉を開けながら叫ぶ。
森「おやぁ？A君じゃあないか。久しぶりだねぇ、今日はどうしたんだい？」
『ちょっと報告があって〜。』
森「なんだい？」
『えっとね私、雄英高校に行きまーす！』
中、森「……は？」
あ、中也兄さんが丁度来た。
森「ちょ、ちょっと待ってくれるかい？どう云うことなんだい？」
『どう云うことって？そのまんまだけど？』
中「いや、そうじゃねェよ。如何してそうなったッて聞いてんだよ。」
あ、そう云うこと。
『仕事だよ。任務任務。雄英からの護衛依頼が来てさぁ。なんでも、異能力者が敵の中に紛れ込んでいるらしくてね。森さん達としても、そう異能力者に好き勝手に動かれると困っちゃうでしょ？だから報告。あと、一応その人達ってポートマフィアじゃないよねって確認。次いでに、高校合格したよ〜って言いに来たのと久しぶりにエリスちゃんと一葉姉さんと紅葉姉さんと遊びたかったって云うのもある。』
そう云うと2人から溜息が聞こえた。
え、何？
私が訝しがっていると、もう一度溜息をついた森さんが私に話しかける。
森「聖君、其の報告はとても有難いのだけれどもね？少し急過ぎやしないかい？」
『其れは、私が高校に行くってこと？』
森「うん。」
自然と首が横に傾く。
『態々云う程のこと？』
そう云うと、三度深ーい溜息をついた森さんが諭すような声を出す。
森「いいかい？社会人はね、報連相が大事なんだ。報は報告、連は連絡、相は相談だ。此れは徹底しなければならないよ。」
『だから今報告に来たじゃん』
森「何れも、早め早めが重要なのだよ。急だと対処ができないからね。A君も気を付け給え。」
『はぁ。まぁ、いいや。』
中「いや、よくねェよ。」
いやまあそうなんだろうけど、別に良くないか？ちゃんと報告しているんだし。
『じゃあ今度から気を付けるよ。其れよりエリスちゃんは？』
中、森「「((其れより……))」」
森「ﾊｧ、エリスちゃんなら隣の部屋でお絵描きをしているよ。」
『わーい、ありがとう。じゃあね！』
そう云ってバタンとドアを閉じる。
よっしゃ〜いっぱい遊ぶぞ〜〜！！
森「全くA君は何時も報告が急だねぇ」
中「全くです。」
困り顔の首領に呆れ顔の幹部。
其れを見た首領執務室見張りの構成員達の中でAは一時期話題になっていたそうな
「あのお二人をあんな顔にさせるなんて彼奴は一体何者なんだ。」と
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作者名：氷月 | 作成日時：2020年7月26日 18時
