探偵社の妹分はヒーロー科に行くそうです。 (ページ5)

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入学試験3 ページ5

ん～、取り敢えず彼れ倒してもいいかな？
其れとも此れ毎年使い回してたりする？
だとしたら壊しちゃったら駄目よね。金銭的に。

倒そうか如何しようか迷って居ると、
？「キャアッ」
と云う悲鳴が聞こえた。何事かと目を向けると、0Pギミックに捕まって居る女の子が居た。

よし、壊そう。

私は探偵社員だからね！唯の試験とは云え人助けはちゃんとしなくちゃ。

折角だし異能使おうかな。此処に来てから一回も使ってないし、雄英の先生達に異能力を見せといた方が良いだろうからね。

そうと決まれば、行動あるのみ！
そう思い、0Pの処に走って近付く。

モ「おい！彼奴馬鹿か⁉勝てる訳ねェだろ！！」
モ「ほっとけ！！逃げるぞ！！」

走って居るとそんな声が聞こえて来て思わず溜息が出た。
『(何云ってんだか。ヒーロー目指してンなら、少しは他人の事考えられないのかなぁ。)』
まあ、高々15の子供に其れは酷か。そう結論付けて思考を辞め、0Pの前に飛び出した。

『異能力「時の番人」！』
触れながらそう唱える。

途端、手の周りに緑色の光を纏った文字列が現れる。
文字列が消えると巨大なロボットが一瞬で崩れた。
崩れると同時に落ちて来る女の子を難なく受け止めると、其の女の子は驚いた様に目を見開いていた。

？「す、凄い。こんなに大きなロボットが一瞬で崩れちゃったよ……。どんな“個性”なの？」

『時間を操れます。今はロボットを原子までに戻しました。』

？「へぇ。あ、助けてくれて有難う。ウチは耳郎響香。ヨロシクね。」

『若草 Aです。宜しくお願いします。』

耳「じゃあね。お互い合格出来ると良いね！」

『はい。』
うん。切実に。依頼請けたけど、試験で落ちました、なんて恥ずかし過ぎるからね！まあ、筆記は大丈夫だと思うけど……

《ビーーーーーーッ》

あ、もう終わりかあ。なんか、ちょっと疲れちゃったな。さっきの、えっと、耳郎さん、だっけ？受かってるといいな。無論私もだけど。

☆☆☆

『ただいま～。』

敦「あ、Aちゃんお帰り。お疲れ様。」

『敦兄さぁ～ん、疲れたよぉ～。』

そう言い乍敦兄さんに抱き着く。

鏡「A、お帰り。今日は疲れてるだろうから、仕事はしなくて良いそうよ。」

『え、良いの？』

敦兄さんの横に歩いて来た鏡花姉さんの言葉を聞いて、思わず聞き返すと、鏡花姉さんはコクンと頷いて

鏡「お疲れ様、よく頑張ったね。」

と頭を撫でて呉れた。

『ふふっ、うん！頑張ったよ！』