ほわいとらんぺいじ。3

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樹 side









「ん、…」



北「樹っ！！」



「…北人さん、？」



北「樹っ…良かった、良かった…！」







目を覚ますと無機質な部屋で俺は寝ていて。



ベッドの横には北人さんがいた。







「…北人さんが無事で良かった」



北「そんなの俺だって、！」



「北人さんを守るのが俺の役目だから、」



北「っ、馬鹿…！本気で死ぬかと思ったんだから！！」







そう言って俺に抱きついてくる北人さん。



ほんとに…ほんとに、北人さんが生きてて良かった。










壱「失礼します………は、？」



「あ、壱馬さん」



壱「え？は？え…え？」







相当困惑してる壱馬さん。



その手には綺麗なお花があった。







壱「樹…」



北「壱馬、樹起きたよ！死んでなかった…！」



「…いや勝手に殺さ、ぅぉ！」



壱「樹〜！！良かった、ほんまに良かった！」







そう言って思い切り抱きついてくる壱馬さん。



ふと冷静になって、急いでスマホに何かを打ち始めた。







壱「今からメンバー全員来るって」



「え？」



壱「皆樹のこと心配してたんで、中々起きひんかったんやもん」



「中々起きなかったって…」



壱「1週間」



「え？」



壱「もう少しズレてたら危なかったって、お医者さん言ってた」



「……1週間も…すみません」



壱「何で謝るん、樹は北人を守ってくれたやん」







守れた、のかもしれないけど。



1週間も恋人をほったらかして寝るとか…





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