ほわいとらんぺいじ。2

◇ ページ21

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壱馬 side









慎「壱馬さん」



「…何」



慎「俺ほんとに壱馬さんのこと好きです、大好きです、愛してます」



「…今日ほんまにどしたん」



慎「今日はそーいう日なんです、壱馬さんは？俺のこと好き？」



「いや好きやで、うん好きやけども」



慎「なら良いじゃないっすか」



「…まぁ良いか」







そう言うと何処からか「いやええんかよ！」と関西弁丸出しのツッコミをされたけど面倒なのでスルー。





最初は少し間を開けて座っていた彼だったけど、今はほぼゼロ距離。



このまま俺の上乗ってくるんとちゃう？ぐらいの距離感。







慎「あとどんくらいですか、壱馬さんたち出るの」



「…陣さーん、あと何分ですか」



陣「多分10分とか15分とか」



「あざっす！…やってよ」



慎「えぇ〜行かないで下さいよ」



「いや仕事やわ」



慎「…俺のことどーでも良いんですか？」



「そんなん一言も言っとらん」



慎「ならずっと隣いて下さい」



「…し、ご、と、！」



慎「ちぇっ」







今日ほんまにどしたんやろか。



いつもこんなに甘えてこないのに。





むしろ俺が甘える側だというのに、若干…いやかなり押され気味なわけです。









そうこうしているうちに出番になって。







慎「壱馬さんっ」



「…ごめん、すぐ帰ってくるから」



慎「待ってます…」







きゅるきゅるした可愛い目で見てきた我が弟(恋人)から後ろ髪を引かれる思いで離れた。





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