ほわいとらんぺいじ。2

◇ ページ29

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慎 side









壱「まこ…もっとぎゅっ、って」







あー、ほんとにこの人どんだけ俺の理性掻き乱すんだよ。





いつもの壱馬さんじゃ考えられないような、少し弱々しい声。



メンバーも知らないような甘々な壱馬さん。





そんな彼を独り占めできているというこの時間が何だかくすぐったくて。





いつもはどちらかと言うと俺が甘える側。



でもこーいう時はとことん壱馬さんを甘やかす。







「お望み通りに」







これ以上強く抱きしめてしまうと折れてしまいそうなほど彼は細くて。



それでも強く抱きしめないと何処かへ消えてしまいそうな…そんな気もして。







絶対何処にも行かないで、と願いながら彼を強く優しく抱きしめた。







壱「まこ、まこ」



「はい」



壱「…今日も一緒に寝てくれる、？」



「当たり前です」



壱「…ありがと」



「お風呂は明日の朝にしましょっか、…もう寝ましょ」



壱「…ん、」







ん、と言いながらも俺にずっとくっ付いたままの壱馬さん。



寝室向こうですけど…？







壱「連れてって…」



「…っ……了解です」







慣れない、無理だ可愛すぎる。



連れてってって…ほんとに可愛すぎない？この人。





にやけそうな口を必死に閉じて壱馬さんを抱っこしてベッドまで連れて行った。





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