ほわいとらんぺいじ。

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樹 side









北「……ねぇ、俺ずっと前から好きな人いるの」



「…はい」



北「その人ね、すんごいかっこ良くて…俺なんかじゃ釣り合わないなってぐらいの人で、これから先も俺の気持ちは言わないでおこうって思ってた」



北「でもね、それじゃダメなんだって…ちゃんと言わなきゃダメだって思ったから言うね、」



「…？」



北「俺樹のこと好きだよ、デビューするよりずっと前から」







は？…嘘だ、絶対嘘。



これは夢、いや幻聴か？





北人さんが俺を好きだなんてそんなこと…







北「言っとくけど俺今シラフだからね」



「…そんなん分かってますよ」



北「本気にしてないみたいだから」



「…信じられるわけないでしょ、そんな簡単にあー、そーですかってなれるわけない」



北「俺だって信じてないよ」



「ならお互い様じゃないすか」



北「…あー！もう！埒があかない！こっち来て！」



「え？何で、」



北「いーから早く！来い！」







渋々北人さんの近くに行くと腕を引っ張られ、ソファに座らされた。







「…何すか」



北「こっち向け」



「はい？」



北「…こっち向けっての」



「ん、何」



北「目瞑れ」



「…はい」







仕方なく北人さんの言う通りにしたけど。



何もアクションがないから目を開けようとした時。







「…！！」







少し、ほんの少しだけど唇に何かが触れた。





急いで目を開けると目の前に北人さんの顔が。



マジか…ほんとにこの人やってくれたな。





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