ほわいとらんぺいじ。

◇ ページ2

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北人 side









「……………」



樹「……………」







こーなることは分かってた、うん。





ただでさえ口数が少ない2人な上に俺は緊張しすぎて何も話せないし。



樹だって別に相談事があって俺を誘ったわけでもなさそうだし。





え？今のこの無言でビールちびちび飲んでるこの時間何？



別に飯食って適当に飲みたかっただけなら俺じゃなくてリーダーとか陸さんとかもっと積極的な人誘えば良かったんじゃね？







「樹、」



樹「…はい？」



「何で今日俺誘ったの？」



樹「何でって…理由なしに誘っちゃダメなんすか？」



「いや、ダメってわけじゃないんだけどさ？大して飲めないのに俺で良かったの？」



樹「別に飲むだけが目的じゃないんで」



「は、はぁ…」







え？じゃあ君の目的って一体何？



こっちはいきなり誘われてハラハラしてんだよ。







樹「納得してないっすね」



「納得できるようなこと言ってくれないからね」



樹「…北人さんだから、」



「…は？」



樹「北人さんだから誘った…これが理由です」



「うん、それ理由じゃないと思う」



樹「理由です！他の人と飲むと無理して話し合わせなきゃとか思うけど、北人さんだったら別にそこまで話さなくても良いから楽だなって」



「…ん？何か俺の扱い雑じゃね？」



樹「だから！…北人さんが一番落ち着くって言ってんの」







とんでもない爆弾発言を聞いた気がする。



樹がこんなこと言うの珍しすぎてついてけない。





…え、いやちょっと待てよ。



俺が一番落ち着くだと？



いやいやいや！逆に君が近くにいたら俺が落ち着けないんだわ。





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