Next To You【長谷川慎】2

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慎「…Aちゃん、昨日話したかったこと話してくれる？」



「…うん、分かった」



慎「途中で止めてもいいからね、ゆっくり話して」



「ありがと…」







慎くんの優しさに包まれながら深呼吸した。







「昨日の朝、担任の先生に首の湿布怪しまれて…剥がしてほしいって言われたんだけど、肌が荒れるから無理って嘘ついて誤魔化したの」



「でも先生に、話聞きたいから昼休みにカウンセラー室来てって言われて…先生に本当のこと言うべきか、隠すべきかどうしようってなって」



「慎くんに相談しようって思って2時間目の休み時間に教室に行ってもいなくて…結局先生には首の跡見せて、自分で絞めたって言った」







敢えて言わなかった。



…3時間目の休み時間、何で不機嫌だったのか。





もしそのことを言ったら気持ち悪がられる気がして。







慎「ごめんね、俺先生につかまってて…」



「大丈夫」



慎「俺を頼ろうとしてくれてたのに、本当ごめん」



「大丈夫だよ？逆に急に押しかけちゃってごめんね」



慎「…大丈夫ってね、大丈夫じゃない人が言うんだよ」



「え、？」



慎「Aちゃんっていっつも大丈夫って笑ってばっかり…相手を心配させないようにしてるのは分かるけど、俺は本心が聞きたい」







こんなこと言われたのは初めてだった。





全部見透かされてた…？



私が大丈夫って言ってた時、慎くんは毎回本心を聞きたいって思ってくれてたのかな。





そうだったら嬉しいな、なんて。





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