Next To You【長谷川慎】2

66〈 樹 side 〉 ページ16

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？「…あの、すみません！！」



慎「どうかしました？」



？「私、天野Aの友達です、」



慎「え…っと、」







昼休み、のんびり教室で過ごしていたら急にドアから飛び込んで来た女子。





最初は気付かなかったけど、いつも天野さんと一緒にいる子だった。



名前は全く知らないけど。





…その子が何で今？







？「Aが！Aが過呼吸になっちゃって！」



慎「え…？」



？「今さっきのことです、でももう保健室にいて過呼吸は治ってるんですけど…」



慎「体調悪かった、から？」



？「何で過呼吸になったのか、私にも分からなくて…」







何となく、だけど…



もしかしたら北人が関係しているのかなって。





そんなことこの子には言えないけど。



慎だって聞きたくないだろうし。







慎「今から会いに行けますかね、？」



？「先生に7時間目までは寝かせるからその後なら来ても大丈夫って言われました」



慎「じゃあその時行きます」



？「…それが、」







それが、と言った後適当な言葉が出てこないのか黙ったままでいる。







慎「それが…？」



？「A、今日あなたたちに会いに行ってから口数が減ったというか…無気力になったというか」



慎「でも俺会えなかったから…樹？」



「え、俺？」



慎「だってそーとしか考えられないじゃん」



「いや俺別に何も言ってないんだけど…」







天野さんとの会話を思い返しても特にこれといった地雷を踏んだ覚えはない。





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