Next To You【長谷川慎】2

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「っ、」







階段を登って7組の教室のドアの前まで行こうとした時。





教室の中にいた北人と目が合った。



その瞬間、足が竦んで動けなくなった。







慎「…Aちゃん？」



樹「どした？」







前を歩いていた2人が私が着いてきていないことに気付いて後ろを振り返った。





北人は既に私から目を背けて自分の席に座って何処か遠くを見つめていた。



その横顔に一瞬だけ引き込まれた。







「…いや、何でもないよ」







動きそうにない足を無理やり動かして2人の近くへ行った。







慎「また放課後、」



「…うん」



慎「俺部室まで行くから西門一緒に行こ？」



「いいの…？」



慎「当たり前！」



「本当にありがと」



慎「…俺が一緒にいたいだけだから」







そう言って少し照れながら笑った。







樹「やば、もうチャイム鳴る」



慎「え！やばっ、Aちゃんまたね！」



「あ、うん…！」







慎くんと藤原くんが急いで5組の方まで走っていくのを見ながら後ろのドアから教室の中へ入った。









サ「ギリギリセーフ」



「うわ、本当だ」



サ「あと少し遅かったら説教されてたよ？笑」



「まぁ間に合ったんだし！笑」



サ「そうだね笑」







サヤと話し終えるのと同時にチャイムが鳴り響いた。





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