モテたいとは言ったがそれは望んでいないよ【忍たま乱太郎】【山田利吉】 (ページ18)

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18話ページ18

5分ほどだろうか

小屋の中にまた人が入ってきた

入ってきたのは包帯を巻いている男子より明らかに歳が離れた男の人で、同じ忍者服を着ていた

ドングリ目をしていてかなりの童顔

「…組頭。この女性は誰ですか？」

「尊奈門。忘れたのか、Aという軍師の娘さんだ。」

　

「ほっ、ほんとですか？！」

尊奈門と呼ばれた男の人はとても驚き、すっ飛んでいた

「こんな所で会えるとは、Aっていう苗字は珍しいからね」

少し考えてから組頭と呼ばれた人は私に向かって言った

「尊奈門はいま19歳。君は確か、18歳だったね。実は君の父から頼まれていたことがあるんだ」

『…なんでしょう？』

「それは後からのお楽しみだ。じゃあ私たちはもう行くよ」

音も影ものこさず消えてしまった

私は1人残されてしまったが、これからどうしよう。辺りはもう真っ暗でとても外に行ける雰囲気ではない。

すると突然、しまっている扉がダン！と叩かれた

『(、なに？また盗賊？)』

ドンドン叩かれる回数は多くなっていき、突然後ろから背中を叩かれた

『、っあ。』

背後を取られたことに気づき声が出せなかった。

涙がポロポロと流れてた

「、ごっごめん。やりすぎたか？」

聞き慣れたその声は焦っていて、私は安心してその人に抱きついた

『やりすぎに決まってるでしょおお！利吉！』