+15 ページ16
触れたのは一瞬の事だったのに、まだ熱を帯びている唇。
「顔真っ赤、かわい…」
そう言って抱きしめてくるセンラくん。
頭が追いついていけなくてフリーズしてしまった。
私の視界の端っこに映った紫色の髪。
え………。
ドンッ、とセンラくんを少し強めに突き飛ばしてあたりを見渡す。
さっきの紫色の髪は見当たらない。
志麻だ、って確証はない。…でも、志麻じゃない、って確証もないから。
気のせい？見間違い？…そうだったらいいんだけどな。
「Aちゃん？どうかしたん？」
「じゃあね、センラくん」
「え、ちょっ………」
その場にいるのはやっぱりキツいので、駅まで走って帰った。
.
「嘘だ………」
そう言いながら唇を触ると、さっきのセンラくんとのキスの記憶が蘇ってくる。
初めて、って言う訳ではない。
初めては志麻だからね、…ってそういう問題でもない。
初めてとか初めてじゃないとか全く関係ないから、センラくんとキスしたってことがかなりの問題。
坂田くんや浦田さんに話すのにも結構勇気いるし、難しいです、かなり。
「どーしよ…………」
そう呟いたところで今の状況が変わる、とかそんな都合の良いことは起きないので私は明日に備えて寝ることにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
〓暇人〓(プロフ) - 松野かほさん» コメントありがとうございます。その件につきましてはアンケートを作る予定ですのでお待ちいただけると幸いです。 (2018年11月1日 7時) (
レス) id: 8e7af189de (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ - あの！ラストはうらたんオチも、ラマンオチも、まーしぃオチも見たいですっ！！お願いします！！最高ですん！！ (2018年11月1日 0時) (レス) id: 3dd7240901 (このIDを非表示/違反報告)
〓暇人〓(プロフ) - 月崎まお@ラさん» コメントありがとうございます。これからもご期待に添えるよう頑張りますのでよろしくお願いします。 (2018年10月30日 19時) (レス) id: 8e7af189de (このIDを非表示/違反報告)
月崎まお@ラ - しませんかっこよすぎて死ぬ！ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 12ddb56ee2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：〓暇人〓 | 作成日時：2018年10月13日 13時
