我儘な自分 ページ11
Aside
抱き締められて気づいた
智さんの手、小さく震えてる
智「他にも不安にさせてる事があったら、全部言って、思ってる事も、、、全部」
「もう二度と曖昧にしないから」
「不安な思いとかさせたりしないから、、」
苦しそうに言うその言葉を聞いて
今までしまいこんでいた気持ちが一気に溢れ出す
A「、、、撮影してる所を、みんなで見た時」
智「うん」
A「ちょうど、、、キ、キスシーンを、、見ちゃったんです」
あぁ、ダメだ声も震えちゃってうまく喋れない
A「演技って分かってるけど、、、でも、、凄く辛かった」
智「そうだよね、、ごめん、」
A「私だって、、まだ、、、」
智「うん、、」
智「でもあれは仕事で割り切ってるから、それ以上の感情は、、、絶対にないよ」
そう言うとまたさらに強く抱き締められた
止めどなく溢れる涙が収まるまで
智さんの腕の中で嗚咽を必死に押さえながら泣いた
智さんは"ごめん"と言いながらずっと抱き締めてくれていた
たくさん泣いて
智さんの言葉に甘えて自分のわがままな気持ちを言ったら
何だか気持ちが楽になった気がする
何より不安が全て打ち消されるような一番言って欲しかった事を言ってくれたから
それがとにかく嬉しかった
智「俺、気持ち伝えるの下手だから、、」
「だからどうやっていいか、」
A「十分です、、もう十分ですよ」
A「本当は、、、私も告白しようとしてたんです、、」
智「え、そうなの？」
A「先、越されちゃいましたね」
智「それは俺に先に言わせてよ」
ふふって笑う振動が
直に自分の体に伝わってくる
もうそれだけで今は幸せすぎて頬が緩む
智さんは私の肩を抱いて体から少し離して
涙に濡れたほっぺを手で拭ってくれた
潤んだ瞳で見つめられて
智「俺と、、付き合ってください」
A「、、、はい、」
同時にお互いの緊張が解けたように笑い合った
そして大きな手で私の髪を優しく撫でて
車も人影も一切ない
2人だけを淡く照らす街灯の下で
ゆっくりと唇が重なった
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まうお（真魚）(プロフ) - Yukari紫さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです〜（ ; ; ）続編も更新していきます！！ (2020年3月29日 10時) (
レス) id: b35886baa6 (このIDを非表示/違反報告)
Yukari紫(プロフ) - 続編読みたいです！まうお。さんが作る2人のふわふわな幸せな雰囲気が大好きです！ (2020年3月29日 0時) (レス) id: 560ee91df0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まうお。（真魚） | 作成日時：2020年3月4日 2時
