とある令嬢は愛されたい【石上優】 (ページ6)

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インフルエンサー？ページ6

no side

『じゃあなんで名乗り出てくれなかったんですかぁぁ！！！』

石「まさか僕を探してるなんて思わなかったし…」

Aが石上をポカポカ叩いているとおもむろに生徒会室の扉が開いた。

藤「みなさんお疲れ様でーす！！ってあれ？この子は？？」

四「今日から高等部の1年生に編入してきた道明寺さんですよ」

藤「道明寺さんですか～私は藤原千花です！よろしくお願いします！」

『道明寺Aです。よろしくお願いします』

藤「道明寺…A？…ってYouTuberの⁉
Aちゃんですか⁉」

『へ⁉あ、はい！』

白「藤原書記知ってるのか？」

藤「知ってるも何も今女子中高生の間で人気のYouTuberさんですよ！Aちゃんが紹介したコスメは次の日お店から消えるって言われてるくらいとーっても強力なインフルエンサーなんです！」

白「そ、そうなのか。悪いな、ネットには疎くて…」

藤「会長！Aちゃんも生徒会に入れましょう！顔も名前も有名ですから広報の仕事に向いてると思います！」

四「(これ以上生徒会に他の女が増えるなんてたまったもんじゃないわ…)こればっかりは道明寺さんに聞いてみないとわかりませんよ？」

白「んんん…まあそうだな。どうだろうか、君さえ良ければ是非生徒会に入ってほしいんだが」

四「(会長に生徒会に入ってほしいと言わせるなんて…道明寺さん。貴方は敵よ。たとえ貴方が明日等身大のアリ地獄に落ちたとしても助けてあげないわ)」

『えーっと…優くんも生徒会、なんですよね？』

白「ん？ああ。そうだぞ」

『じゃあ、やります。やらせてください』

石「その話の流れだと僕がいるから生徒会やりたいみたいなんだけど？」

『そうですよ？』

石「…は？」

『だって私優くんのこと好きですから。好きな人とは一緒にいたいし力になりたいです。もちろん、自分の顔や名前が広報という形で皆さんの力になればとも思いましたけど』

四「！！…道明寺さん(この子は石上くんが好きなのね！正直どこがいいのか全くわからないけれど会長目当てでないのならどうでもいいわ！！)一緒に学園のために頑張りましょうね」

白「それじゃあ道明寺広報。これからは忙しくなると思うが励めよ」

『はい！』

石「会長…心臓が止まりそうなので帰ります…」

白「お、おう…多分それは病院でも治らないぞ…」

『…？優くん帰っちゃった』

藤「…Aちゃん」